日本国憲法
授業科目区分
学部共通
教養科目 社会科学系
選択 2単位 1年次 夏集中
教職課程必修/
担当教員
黒川 伸一
履修に必要な予備知識や技能
履修条件
その他この科目を履修するために必要な条件
学習教育の目標
法学を学ぶことは、単に条文の意味内容や判例・学説の立場を覚えることではなく、
社会や人間とは何か、ということについて学んでいくことに他なりません。
したがって、単に学説や判例を暗記することは、あまり意味がありません。
そこで、この講義では、教科書的な知識の習得よりは、
社会に出てから実際に役立つ実践的な知識の習得を目標とします。
授業の簡単な概要
授業では、毎回、重要判例を1、2例取り上げて、裁判所の結論と理由づけについて
受講生と議論・討論しながら、日本国憲法の意味内容を明らかにしていきます。
学習支援
質問等は講義終了後、随時受け付けます。
オフィスアワー
学習内容
- 日本国憲法概説:日本国憲法とはどのような法で、何を規律しているのか、検討する。
- 基本的人権の享有主体:外国人は基本的人権を享有できるのか否か、具体例をもとに検討する。
- 私人間効力論:基本的人権は私人間でも効力を有するのか否か、具体例をもとに検討する。
- 幸福追求権:憲法13条の幸福追求権はどのような内容の権利なのか、具体例をもとに検討する。
- 平等権1:憲法14条の定める「平等」とは何か、具体例をもとに検討する。
- 平等権2:平成20年6月4日の国籍法違憲判決をもとに、平等権について理解を深める。
- 信教の自由と政教分離:信教の自由と政教分離について、具体例をもとに検討する。
- 表現の自由1:表現の自由はどのような内容の権利なのか、具体例をもとに検討する。
- 表現の自由2:表現の自由とわいせつ表現規制について、具体例をもとに検討する。
- 経済活動の自由:経済活動の自由とはどのような内容の権利なのか、具体例をもとに検討する。
- 国会と内閣:議院内閣制を中心に、わが国の統治構造を解明する。
- 裁判所1:司法の概念について、具体例をもとに検討する。
- 裁判所2:司法作用の範囲と限界について、統治行為論をもとに検討を加える。
- 違憲審査権1:日本国憲法の採用する違憲審査権の法的性格について検討する。
- 違憲審査権2:違憲審査権に関する諸問題について、具体例をもとに検討する。
期末試験やレポートなどの留意事項
教科書
参考書
工藤達朗編『よくわかる憲法』(ミネルヴァ書房)
NDC
達成度評価(評価方法:合計100点)
試験: 80
レポート:
作品:
成果発表:
ポートフォリオ:
その他:
その他:20 出席・講義・議論への参加など、受講態度も重視します
上記割合以外に注意すべき事項: