学部共通
教養科目 人文科学系
選択 2単位 1年次 前期
森 言一郎
本学の「建学の精神」には「地域社会に貢献し、キリスト教精神の根底にある人間の自由と尊厳を重んじ、平和を愛する人材を育成する」を掲げている。そのような建学の精神の元で共に学ぶ者として、はたして、キリスト教精神の根底に秘められている事柄とは、どのようなものであり、わたしたちにとってどのような意味があるのか。そのことについて考察する授業としたい。 キリスト教は世界各地で暮らす人々の、思想・文化・生活習慣に多大な影響を与えている。本学に集う者も、多文化共生社会の現代日本において、今後、キリスト教的な背景を持つ人々との出会いが様々な場で与えられて行くことだろう。 それゆえ、キリスト教概論での学びを通じて、自分自身をより豊かに確立して行くための手掛かりを得る場となるように努めたい。
キリスト教とわたしたちの接点から考察を始める。そして、その成立の歴史と背景を学んだ後に、キリスト教の持つ中心概念について考え始める。特に、キリスト教を考える上で不可欠な存在である「イエス・キリスト」とは一体どのような存在なのかを丁寧に学ぶ。 その手掛かりとして、世界的に著名で美しい美術作品を紹介するが、基本的にその資料は講師が準備する。同時に、教科書として指定する『新約聖書』の関連箇所を味読しながら考察を深める。 その際、イエス・キリストを通して示される「愛」と「ゆるし」、そして「復活」が持つ意味については、講義全体を通じて丁寧に触れて行くように心掛ける。 講義の最終段階では、現代社会においてキリスト教がどのように浸透し影響を与えているのかについて考察を深める。 キリスト教概論の時間では、共に楽しく学び、語り合うことを通して、自分自身と他者との出会いの切っ掛けが得られるように努める。そのため、毎回授業の最後に感想や気づきを短く記して頂く。それを講師が受けとめつつ、次の講義では、その一部を出席者で分かち合いをしながら前進する。
○『 聖書 新共同訳 ― 小型新約聖書 詩編つき 』(NI353) 共同訳聖書実行委員会訳 日本聖書協会 ※「NI353」は大きさを示すものです。他のサイズせも『 聖書 新共同訳 』ならば可です。 ○『 よくわかるキリスト教 』 監修者:土井かおる 発行所:PHP研究所
○『 図解 これだけは知っておきたい キリスト教 』著者:山我 哲雄 発行所:洋泉社 ○『 キリスト教との出会い 新約聖書 』 著者:富田正樹 発行所:日本キリスト教団出版局 ○『 楽しく学べる 聖書入門 』監修者:関田寛雄 発行所:ナツメ社 ○『 迷っているけれど着くはずだ 』 著者:塩谷直也 発行所:新教出版社 その他、適宜、紹介します。
試験:
レポート: 40
作品:
成果発表:
ポートフォリオ:
その他:
出席:45 その他:15 授業への参加度・毎回の感想と気づきから評価。
上記割合以外に注意すべき事項: