数学科教育法V

授業科目区分

教職課程専門科目
教職課程専門科目
まちラボ・わくらぼ:使用しない
教職課程科目 2単位 3年次 前期

教職課程(数学)選択.


担当教員

澁谷 久

学習教育の目標

数学科教育法Tと数学科教育法Uの学習を融合発展させ,中学校及び高等学校数学科における実践的指導力をより高める。数学教育は,時代や子供の実態により変化し,画一的な方法では限界があることを理解し,そこには教員個々の創造的な営みに期待することが大きいことをとらえる。指導と研究を繰り返しながら,新しい数学教育を創る一員としての自覚と意欲を醸成することが主となる目的である。また,教員採用試験の第1次検査の専門検査のポイントを理解し,その突破のための知識と技能を修得する。

授業の簡単な概要

数学教育における専門的知識及び学習指導要領について系統的にとらえる。また,教授・学習理論に基づく授業構成の模範授業により,具体的な場面を通してそれぞれの理論をとらえる。その上に立ち,一人一人が研究テーマを設定し,学習指導案を作成,授業構築,模擬授業を行い,そのまとめとしてレポートを作成する。並行して,教員採用試験の第1次検査の専門検査にかかわる学習をし,そこに向けての練習を行う。希望者がいれば日時を調整して自主ゼミを開催する。

この科目のキーワード

専門的知識,学習指導要領,学習指導案,模擬授業,教員採用試験の第1次検査の専門検査

履修もしくは取得していなければいけない科目

数学科教育法T,数学科教育法U

履修に必要な予備知識や技能

教員採用試験の第1次検査の専門検査にかかわる学習に関して,授業時間外においても学習する必要がある。

その他この科目を履修するために必要な条件

模擬授業の取り組みにおいては,教材分析,指導プロセスや評価の設定,指導方法や教材の選択・開発についての構想は個人で行うが,グループ討議を通して改善していく。その際,トライアウト(試行)を,対象を設定して行う。模擬授業は,近隣の中学校及び高等学校で実施する。

学習支援

教員採用試験の第1次検査の専門検査にかかわる練習用プリントを配布する。授業づくりについて相談を受ける。

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

学習内容

  1. ガイダンス:授業の構成
  2. 数学教育における専門的知識T:数学科教育法Uを受けての,より発展的内容(代数,幾何)
  3. 数学教育における専門的知識U:数学科教育法Uを受けての,より発展的内容(解析)
  4. 数学教育における専門的知識にかかわる練習:教員採用試験の第1次検査の専門検査の模擬的練習
  5. 数学教育の変遷と課題:学習指導要領の変遷に表れる数学教育の課題
  6. 数学教育における教授・学習理論:数学教育における代表的な教授・学習理論とそれに基づく授業構成の模範授業
  7. 数学教育における学習指導要領にかかわる練習:教員採用試験の第1次検査の専門検査の模擬的練習
  8. 模擬授業の計画:研究テーマの設定
  9. 模擬授業の構築:学習指導案の作成
  10. 模擬授業の準備:模擬授業の選択とその観点の明確化,トライアウトの計画
  11. 模擬授業の準備:トライアウトの実践と評価
  12. 模擬授業の実践:近隣の中学校での実践
  13. 模擬授業の実践:近隣の高等学校での実践
  14. 模擬授業のまとめ:生徒アンケート,現場の教師の意見等を踏まえてのレポート作成 
  15. まとめ:今後の学習への見通し
  16. 試験

教科書

「中学校学習指導要領解説 数学編」文部科学省,2008,教育出版 「高等学校学習指導要領解説 数学編 理数編」文部科学省,2009,実教出版 中学校数学科の教科書 高等学校数学科の教科書 教員採用試験の第1次検査の専門検査にかかわる学習に関しては資料を随時配布する。

参考書

「教師教育講座 第14巻 中等数学教育」小山正孝編,2014,協同出版

NDC

375,376

科目分類コード

4203(1)(4)(8)

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      50 / 100
レポート:    20 / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

模擬授業の取り組み30