教育方法論

授業科目区分

教職課程専門科目
教職課程専門科目
まちラボ・わくらぼ:使用しない
教職課程科目 2単位 2年次 後期

教職課程(数学)必修.


担当教員

澁谷 久,安藤 友晴

学習教育の目標

生徒が自分の存在を感得しながら,主体的に学習する授業づくりの重要性を理解するとともに,生徒が課題を自分のものととらえ,意欲的に取り組む授業を展開する方法の理解を深め,その技法を修得する。また,生徒が身に付けるべき資質や能力を高揚するための教科等の実践的指導力の形成を目的とする。実践的指導力の要素の洗い出しと実践的側面の検討を,学校での事例を通して行う。また,実践的指導力の向上は理論と実践の相補的な関係の充実によってなされることを理解する。

授業の簡単な概要

本講義は,以下の6つの観点から教育方法・技術の特質を明らかにする。 @学びの本質をとらえ,教育方法について,歴史的視点及び学力調査等を踏まえ,新学習指導要領を基盤に,新しい学習理論について理解する。A学校教育を参画創造する演習として,学校教育における実際場面を想定し,教科を中心とした(道徳等を含む)授業をインストラクショナルデザイン(ID)に即してデザインする。授業実践の記録やその分析方法についても理解する。B教育の方法・技術は,教師と生徒との応答的関係のなかで生きるものである。省察的実践家としての教師と教師の教育的タクトをめぐる諸研究に目を向け,教師と生徒との相互応答や生徒同士の学び合いをつくり出す教育的タクトについて考察し,理論と実践の往還よって形成される点をとらえる。C学習意欲にまつわる動機づけ理論(特に,ARCSモデル),教育評価について概観する。D教育方法としてのICTの利用の重要性をとらえる。Eアクティブラーニングの方法と具体的な実践例を知る。本科目は,中学校,高等学校数学技術免許取得のための必須科目である。

この科目のキーワード

実践的指導力,教育的タクト,アクティブラーニング

履修もしくは取得していなければいけない科目

特になし

履修に必要な予備知識や技能

特になし

その他この科目を履修するために必要な条件

特になし

学習支援

授業内容に限らす,教育方法に関する内容を紹介したり,授業づくりについて相談を受ける。

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

学習内容

  1. ガイダンス:授業の構成
  2. 学びの本質:学びの構造,様態
  3. 教育方法の変遷T:教育方法の歴史的概観と模範授業
  4. 教育方法の変遷U:教育方法の歴史的概観と模範授業
  5. 教授スタイル:一斉指導,個別指導,少人数指導,習熟度別指導
  6. 学習スタイル:受容学習,バズ学習,プロジェクト学習,参加体験型学習,発見学習
  7. 教育的タクト:教育的タクトのとらえ,理論と実践の往還
  8. 学習意欲:内発的動機づけと外発的動機づけ,ARCSモデル
  9. 教育評価:教育評価の機能,教育評価の概観
  10. 授業のデザインT:インストラクショナルデザイン(ID)
  11. 授業のデザインU:学習指導案の作成
  12. 模擬授業(1授業):授業実践の記録と分析
  13. 情報リテラシーとICTの利活用:情報活用の実践力,情報の科学的な理解,情報社会に参画する態度,ICT利活用の具体例と体験
  14. 新しい学びのスタイル:アクティブラーニング,コンテンツからコンピテンシーへ
  15. まとめ
  16. 試験

教科書

講義テーマに基づき資料を随時配布する。

参考書

「教育方法論」田中智志・橋本美保監修,広石英記編著,2014,一藝社 「はじめてのインストラクショナルデザイン」ウォルター・ディック他著,角行之監訳,2004,ピアソン・エデュケーション 「教材設計マニュアル−独学を支援するために−」鈴木克明,2002,北大路書房 「授業設計マニュアル」稲垣忠・鈴木克明,2011,北大路書房

NDC

375,376

科目分類コード

4201(1)(5)(6)(7)(8)(9)

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      50 / 100
レポート:    30 / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

模擬授業の取り組み20