代数学II

授業科目区分

専門科目
専門科目 数学教育コース

まちラボとわくらぼの使用について:使用しない
選択科目 2単位 3年次 後期

教職課程(数学)選択.


担当教員

安東 雅訓

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

411

科目分類コード

4701206

オフィスアワー

この科目のキーワード

環, 多項式の因数分解, 中国式剰余定理

到達目標

抽象的な定義と具体例の間の対応をつけることができる.

授業の簡単な概要

環と呼ばれる代数系を定義し, 主に可換環, 多項式環についてその性質を学ぶ.

学習内容

  1. 環:環の定義を行い,例を挙げて環であるかどうかの証明を行う.
  2. 整域:整域の定義を行い性質を見る.
  3. 多項式環:多項式環の定義を行い性質を見る.
  4. 因数定理:因数定理の証明を行い, 使い方の例を見る.
  5. 環の生成:環の部分集合によって生成される環を定義する.
  6. 環準同型:環準同型写像を定義し, その性質を調べる.
  7. イデアル:環のイデアルを定義し, 例を挙げてイデアルであることの証明を行う.
  8. 剰余環:イデアルの性質を調べ, イデアルによる剰余環を定義する.
  9. 環準同型定理:環準同型定理の証明を行う.
  10. 極大イデアルと素イデアル:極大イデアルと素イデアルを定義し, 性質を調べる.
  11. 中国式剰余定理:中国式剰余定理を証明し, 具体的な使い方を学ぶ.
  12. 一意分解整域:単元, 倍元の定義を行い, 一意分解整域を定義する.
  13. ガウスの補題:ガウスの補題の証明を行う. また, 商体を定義する.
  14. アイゼンシュタインの既約判定法:アイゼンシュタインの既約判定法を証明し, 具体的な使い方を学ぶ
  15. まとめ:本講義のまとめを行う.

授業時間外での学修

授業の後半に行う演習問題について, 大問毎に1題程度は自分で解いてみることを勧める.

成績評価の基準と方法

・環の同型を準同型定理を用いて証明することができる. ・一般の環の元を係数とする多項式の因数分解を行うことができる. ・105減算に類する問題を解くことができる.

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      80 / 100
レポート:    / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

講義中に行う演習発表と質疑応答の内容に応じて評価に加点する. (20)

教科書・テキスト

桂利行/代数学I 群と環 東京大学出版会

参考図書・参考文献等

酒井文雄/環と体の理論 共立出版, 松坂和夫/代数系入門 岩波書店

履修もしくは取得していなければいけない科目

集合論入門, 代数学I

学習支援

講義で課したもの以外の自主的なレポートも受け付ける.

その他この科目を履修するために必要な条件

特になし