教育心理学

授業科目区分

教職課程専門科目
教職課程専門科目

まちラボとわくらぼの使用について:使用しない
教職課程科目 2単位 1年次 前期

教職課程(数学)必修. 教職課程(情報)必修.


担当教員

小山 和利

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

371.4

科目分類コード

2-Jul

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

この科目のキーワード

教育,学習,発達,発達障碍,心理検査

到達目標

受講する前と後とでは「教育」に対する考え方が変化し、教育心理学の知識を用いた効果的な教育実践ができるようになることを目標とする。

授業の簡単な概要

教育実践の場で必要となる学習、知覚、認知などの基礎的な習得を目標とし、可能な限り教育実践の場での具体的な事例を通じて体験的に理解できるように授業を進める。特に、発達に課題を抱える生徒や学校での不適応行動を示す子どもの事例を通して、教育心理学の学問的な有用性について理解を深められるよう図や写真などの資料も用いる。心理検査の実験や演習も行うので積極的に参加してほしい。

学習内容

  1. オリエンテーションー教育心理学とは:心理学の歴史、心理学における教育心理学の位置
  2. 発達の概要を知る:ピアジェ・ヴィゴツキー・フロイト・エリクソンの発達理論、成熟優位説、学習説、相互作用説、野生児の真偽、発達と文化
  3. 学習のしくみを知る:学習とは何か、古典的条件づけ、道具的条件づけ、技能学習、認知学習
  4. 記憶のしくみを知る:記憶の段階、記憶の検査法、記憶の種類、忘却、干渉、記憶の歪曲
  5. 「やる気」のしくみを知る:動機づけとは、内発的動機づけと外発的動機づけ、達成動機、学習指導法、学習性無力感
  6. 生徒を理解する(知能)(1):知能の考え方、知能の遺伝説と環境説、知能構造、知能障害
  7. 生徒を理解する(知能)(2):知能検査(ビネー式知能検査、ウェクスラー式知能検査、KABC他)、知能段階と出現率、知能検査の限界
  8. 生徒を理解する(性格):性格(類型論、力動論、特性論)、性格の形成、性格検査(東大式エゴグラム、バウムテスト、ロールシャッハテスト、PFスタディー、TAT)など
  9. 生徒を理解する(言語):言語とコミュニケーション、非言語的コミュニケーション、言葉の意味の獲得、概念形成、言語と思考、こころの理論
  10. 神経発達症と特別支援教育(自閉スペクトラム症他)を知る:行動特性、発達特性、機能的特徴、社会的不利、効果的な支援法
  11. 神経発達症と特別支援教育(注意欠如・多動症他)を知る:行動特性、発達特性、周辺領域との関係、社会的不利、効果的な支援法
  12. 児童虐待を知る:児童虐待とは、愛着と愛着形成、愛着障害、第四の発達症、虐待の心理的影響とその回復方法
  13. 不適応行動(非行、不登校等)を知る:欲求と欲求不満、葛藤、適応機制、神経発達症の二次障害としての不適応
  14. 集団・組織の心理を知る:対立、協力、リーダーシップ、説得、服従、援助行動
  15. 臨床心理的支援を知る:カウンセリング、家族療法、行動療法、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、セカンドステップ、ペアレントトレーニング
  16. 試験

授業時間外での学修

教育実践資料の閲覧

成績評価の基準と方法

心理学の応用としての教育心理学の要点の定着度を評価する

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      50 / 100
レポート:    / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): 50 / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

※これはあくまでもどんなことがその他で書く必要があるかを例示したものです。書かなくてもいいです。

教科書・テキスト

藤田主一他 教職をめざす人のための教育心理学 福村出版 2008年

参考図書・参考文献等

鹿毛雅治他 学ぶこと教えることー学校教育の心理学ー金子書房1997年

履修もしくは取得していなければいけない科目

学習支援

その他この科目を履修するために必要な条件