数学科教育法V

授業科目区分

教職課程専門科目
教職課程専門科目

まちラボとわくらぼの使用について:使用しない
選択科目, 教職課程科目 2単位 3年次 前期

教職課程(数学)選択.


担当教員

澁谷久

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

375/376

科目分類コード

4203(1)(4)(8)

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

この科目のキーワード

専門的知識 学習指導要領 学習指導案 模擬授業

到達目標

数学科教育法Tと数学科教育法Uの学習を融合発展させ,高等学校数学科における実践的指導力をより高める。数学教育は,時代や子供の実態により変化し,画一的な方法では限界があることを理解し,そこには教員個々の創造的な営みに期待することが大きいことをとらえる。指導と研究を繰り返しながら,新しい数学教育を創る一員としての自覚と意欲を醸成することが主となる目的である。

授業の簡単な概要

数学教育における専門的知識及び学習指導要領について系統的にとらえ る。また,教授・学習理論に基づく授業構成により,具体的な場面を通してそれぞれの理論をとらえる。その上に立ち,一人一人が研究テーマを設定し,学習指導案を作成,授業構築,模擬授業を行い,そのまとめとしてレポートを作成する。前半は高等学校数学科の「代数」,「幾何」,「解析」,「確率・統計」の各内容に即し,学問としての数学の基礎を学ぶ。後半は,学習指導案の作成,及び,模擬授業の実践を行う。本科目は,中学校,高等学校数学免許取得のための必須科目である。

学習内容

  1. ガイダンス:授業の構成
  2. 高等学校数学科の「代数」内容:「数と式」,「いろいろな式」,「極限(数列)」とその極限)」の「中枢的概念・原理・法則とその数学的意味や価値,及び,学びを拓く授業のデザイン
  3. 高等学校数学科の「幾何」内容:「図形と計量」,「図形と方程式」,「平面上の曲線と複素数平面」の中枢的概念・原理・法則とその数学的意味や価値,及び,学びを拓く授業のデザイン
  4. 高等学校数学科の「解析」内容T:「二次関数」,「指数関数・対数関数」,「三角関数」の中枢的概念・原理・法則とその数学的意味や価値,及び,学びを拓く授業のデザイン
  5. 高等学校数学科の「解析」内容U:「微分・積分の考え」,「極限(極限)」,「微分法」,「積分法」の中枢的概念・原理・法則とその数学的意味や価値,及び,学びを拓く授業のデザイン
  6. 高等学校数学科の「確率・統計」内容:「データの分析」の中枢的概念・原理・法則とその数学的意味や価値,及び,学びを拓く授業のデザイン
  7. 中高の数学科における数学的構成の意義:イメージマップの作成
  8. 学習指導案の検討T
  9. 模擬授業の実践と考察T
  10. 学習指導案の検討U
  11. 模擬授業の実践と考察U
  12. 授業参観:高等学校における数学科の授業参観(実施回は変更の可能性あり)
  13. 実地指導:中学校数学担当教員による講話(実施回は変更の可能性あり)
  14. 教員採用試験第2次検査の個人面接における模擬授業に相当する授業実践
  15. まとめ
  16. 試験

授業時間外での学修

教育実習生の研究授業は時間的に可能であれば参観する。教員採用試験の第1次検査の専門検査にかかわる学習に関して,授業時間外においても学習する必要がある。

成績評価の基準と方法

高等学校数学科の内容とその指導方法について理解している。 トライアウトを活かした学習指導案の改善,学びを拓く模擬授業をする技能を身に付けている。 自分の特性を活かす授業づくりをする意欲をもつことができる。

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      30 / 100
レポート:    20 / 100
小テスト(中間テストなど含む): 0 / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): 10 / 100
作品:      0 / 100
ポートフォリオ: 0 / 100
その他:

30 学習への取り組みの状況 10 模擬授業の状況

教科書・テキスト

「中学校学習指導要領解説 数学編」文部科学省,2008,教育出版 「高等学校学習指導要領解説 数学編 理数編」文部科学省,2009,実教出版中学校数学科の教科書 高等学校数学科の教科書

参考図書・参考文献等

「教師教育講座 第14巻 中等数学教育」小山正孝編,2014,協同出版

履修もしくは取得していなければいけない科目

数学科教育法T 数学科教育法U 教育方法論

学習支援

授業内容に限らず,高等学校の指導における実践例を紹介したり,授業づくりについて相談を受ける。

その他この科目を履修するために必要な条件

模擬授業の取り組みにおいては,教材分析,指導プロセスや評価の設定,指導方法や教材の選択・開発については個人で行う。その際,トライアウト(試行)を,対象を設定して行う。