観光メディア論

授業科目区分

専門科目
専門科目 ビジネス観光コース

まちラボとわくらぼの使用について:使用しない
ビジネス観光コース必修 2単位 3年次 後期




担当教員

井出晃憲

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

689

科目分類コード

285101

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

この科目のキーワード

観光 メディア イメージ オリエンタリズム 観光産業

到達目標

「観光」と「メディア」それぞれの概念を理解して、両者の関係性が理解できるようになること。自分の身近な生活世界にも観光とメディアの関係性が潜んでいることを体感してその面白さに気づくとともに、大手産業が多くの場合その関係性に介在していることを知ること。授業を終えた後は、専門用語を使って両者の関係性を説明できるようになること。

授業の簡単な概要

観光とメディアには密接な関係がある。はじめに、パンフレット・映画・アニメ・マンガ・ガイドブック・テレビ等の既存メディアと観光の関係について解説する。次いで、近年のゆるキャラやB級グルメのブームがメディアとして観光にいかに関わるか考察する。そして、インターネットやスマホなどの新しいメディアが観光にどう影響しているか実体験から考えてもらう。後半では旅の定番である写真・絵はがきあるいは観光施設の持つメッセージ性について考察する。終盤では、他者イメージやオリエンタリズムといった抽象的概念も用いつつ、観光とメディアの関係性について総括する。授業ではできるだけ身近な北海道の事例を挙げることに努める。

学習内容

  1. 観光メディア論への招待 〜観光とメディアの関係を読む解く〜
  2. 観光パンフレットのイメージ戦略 〜《南》への憧憬〜
  3. 映画の魔力と観光 〜中国映画「狙った恋の落とし方。」を例に〜
  4. メディア・コンテンツ・観光 〜アニメ・マンガ聖地巡礼とコンテンツツーリズム〜
  5. 書を持って旅に出よう・観光ガイドブックの隆盛 〜バックパッカーと「地球の歩き方」を中心に〜
  6. 観光地イメージを流布するテレビ旅行番組の系譜 〜「水曜どうでしょう」は旅番組としてどうでしょう?〜
  7. ゆるキャラの放つメッセージ性 〜稚内市のゆるキャラ出汁之介を例に〜
  8. 「ご当地」はどこにあるのか 〜メディアとしてのB級グルメの創造〜
  9. インターネットと旅行産業 〜楽天トラベルの成功を例に〜
  10. モバイルメディアと観光 〜スマホの普及とアプリの開発〜
  11. 写真と絵はがきが語る旅の思い出 〜写真はいかにして観光メディアになりうるか〜
  12. メディアとしての観光施設 〜テーマパークと博物館〜
  13. 観光における他者イメージの形成 〜外国メディアが映すニッポン〜
  14. 観光とセルフ・オリエンタリズム 〜日本人の抱く日本の原風景〜
  15. 観光とメディアの将来的展望 〜メディアとしての観光・メディアによる観光の変容〜

授業時間外での学修

クラスをグループに分け、授業時間外にグループワークをしてもらう。その成果を次の授業でそれぞれ発表してもらう。

成績評価の基準と方法

グループワークの成果発表 50% 最終試験 50%

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      50 / 100
レポート:    / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

グループワークの成果発表 50

教科書・テキスト

指定しない。

参考図書・参考文献等

『観光メディア論』(遠藤英樹・寺岡伸悟・堀野正人編著、ナカニシヤ出版、2014年) 『観光文化学』(山下晋司編、新曜社、2007年) 『観光人類学』(山下晋司編、新曜社、1996年)

履修もしくは取得していなければいけない科目

特になし。

学習支援

必要に応じて行う。

その他この科目を履修するために必要な条件

特になし