現代社会と法律
society-low

授業科目区分

情報メディア基礎・教養科目
情報メディア基礎・教養科目 社会科学系

わくラボの使用について:使用しない
選択科目 2単位 3年次 前期


担当教員

古井 健司

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

324

科目分類コード

3606

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

この科目のキーワード

法律学、民法

説明に使用する言語

主として日本語を使用する

使用する教材の言語

日本語で記述された資料を使用する

この科目に必要な日本の文化・事情の知識について

日本の文化・事情の知識を前提とする内容である

到達目標

現在社会における法律問題解決のためのいくつかの基本的なプロセスについ
て、基本となる法律の考え方を説明し、あわせ、具体的な事例を挙げて紹介す
るとともに、日常生活の中で直面しうる典型的な法律問題と学生が社会人とし
て企業に就職した際に直面することが想定されるいくつかの法律問題につい
て、その内容と背景について自ら考え得る端緒となる法的な考え方についての
知識を深める。

ディプロマポリシーとの関連性

情報メディア基礎力:情報メディアの技術的および社会的な変化に対応し得る基盤となる知識とスキル

授業の簡単な概要

具体的な事例、問題を設定し、当該事例の背後にある法律問題及びこれへの対
象方法に関する講義。

学習内容

  1. 人権と法 − 憲法(1) 現代社会を規律する法に関する基礎知識として、基本法
    である憲法の概略について紹介するとともに、憲法の定める基本的人権に関す
    る考え方に言及する。
  2. 選挙と法 − 憲法(2) 憲法に関する2回目として、我が国社会における選挙制
    度の考え方(特に、二院制、小選挙区制)紹介する国家権力に関する2つの思
    想である民主主義と権力分立の原則について言及する。
  3. 財産関係と法(1)−債務整理 現代社会における重要過大の一つである多重債
    務問題を取り上げ、その原因と対策について説明するとともに、法が用意する
    多重債務問題解決へのメニューとしての自己破産、個人再生の内容、メリット
    デメリットにも言及する。
  4. 財産関係と法(2)−悪徳商法 現代社会における重要課題の一つである悪徳商
    法への対策について、その内容と原因について説明するとともに、法の定める
    悪徳商法への対策メニューとしての特定商取引法や消費者契約法の概要を紹介
    し、高齢者財産管理の制度についても言及する。
  5. 財産関係と法(3)−不動産取引 基本的な財産関係である不動産取引を題材
    に、所有権・抵当権の意義、契約関係、公示制度のあらましを紹介し、さら
    に、借地借家制度の概要についても言及する。
  6. 家事事件と法(1)−親子・夫婦 基本的な家族単位である夫婦、親子関係につ
    いて、民法上のあり方や基本的な制度について紹介するとともに、その終了形
    態である離婚について、法律上の手続の概要、進め方について言及する。
  7. 家事事件と法(2)−相続 民法上の相続制度のあらましについて紹介するとと
    もに、相続人、相続分、遺産分割の基本的な内容について言及する。
  8. 労働事件と法(1)−職場における「嫌がらせ」 雇用の現場における使用者の
    配慮すべき注意義務の内容について紹介するとともに、今日の労使関係におい
    てしばしば問題となる職場における種々の「ハラスメント」に関して、その代
    表例、原因とその対処法について言及する。
  9. 労働事件と法(2)−不当解雇と労働審判 労使関係において一般的に問題とな
    り得る不当解雇の問題に焦点をあて、解雇にあたって、労使双方において注意
    すべき点と対象法について紹介するとともに、近年整備された労働審判の制度
    について言及する。
  10. 現代社会における裁判制度(1)−刑事裁判 裁判制度、就中、刑事裁判に焦点
    をあて、刑事裁判に関する刑事訴訟法の考え方、手続の流れ、当事者の役割等
    について紹介し、近年話題となっている被害者参加制度や裁判員制度について
    言及する。
  11. 現代社会における裁判制度(2)−民事裁判 裁判制度の第2回目として、民事
    裁判に焦点をあて、民事裁判に関する民事訴訟法の考え方、手続の流れ、当事
    者の役割等について紹介し、あわせ、家事事件、民事調停(含む特定調停)に
    ついて言及する。
  12. インターネットと法 インターネットの匿名性やセキュリティー上の問題等を悪
    用した犯罪や不法行為についてその一般的な内容について紹介するとともに、
    これらに対する法律上の対応手段等について言及する。
  13. プライバシーと法 個人情報保護法に基づく個人情報の保護に関する考え方につ
    いて紹介するとともに、企業や事業者における個人情報漏洩のリスク、及びこ
    れらのリスクに対する一般的な対処法について言及する。
  14. 知的財産権と法 知的財産権、就中、著作権について焦点を当て、著作権者の権
    利内容、その保護法について紹介するとともに、企業や事業者、個人の著作権
    を侵害することとなるリスク、及びこれらリスクへの対象法について言及す
    る。
  15. 司法過疎と弁護士の役割 司法過疎(弁護士過疎)の現状と、弁護士会(日弁
    連)の司法過疎解消に向けた取り組みの現状と課題、地方における弁護士の役
    割と責任について紹介するとともに、自らが法律事件の当事者となった場合の
    心得、対処方法について言及する。

授業時間外での学修

授業終了後に、その日の授業内容について復習し、理解と定着に努めること。

成績評価の基準と方法

レポート内容が授業で取り扱った内容などをもとに客観的にどの程度理解できるかで判断します。

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      / 100
レポート:    50 / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): 50 / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

教科書・テキスト

レジュメを作成。現時点では、特に予定していない。

参考図書・参考文献等

授業の中で適宜紹介します。

履修もしくは取得していなければいけない科目

特になし

学習支援

提出された成果物に対して、修正点・改善点等の指摘などの指導を実施する

その他この科目を履修するために必要な条件

特になし