生物環境学
Biological Environmental Science

授業科目区分

情報メディア基礎・教養科目
情報メディア基礎・教養科目 自然科学系

わくラボの使用について:使用しない
選択科目 1単位 2年次 前期


担当教員

堀本 高矩

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

460

科目分類コード

オフィスアワー

この科目のキーワード

地域環境、生物学、生態学

説明に使用する言語

主として日本語を使用する

使用する教材の言語

日本語で記述された資料を使用する

この科目に必要な日本の文化・事情の知識について

日本の文化・事情の知識を前提とする内容である

到達目標

人間を含む生物とそれらを取り巻く環境との相互関係への理解を深める。具体
的には生物学、生態学に関する基礎的な知識を身につける。また、近年の具体
的な環境問題を例に科学的・論理的思考方法を学び、実社会で生かすための基
礎を身につける。

ディプロマポリシーとの関連性

情報メディア基礎力:情報メディアの技術的および社会的な変化に対応し得る基盤となる知識とスキル

授業の簡単な概要

形式は講義とする。中学・高学時に習った生物、化学、物理学の基礎知識があ
れば理解できるレベルの内容とする。

学習内容

  1. 講義の概要 講義の進め方の説明をおこなう。導入として、身の回りの生物学
    的な課題に対して、科学的・論理的に思考する方法を学ぶ。
  2. 生物を取り巻く環境 生物が生息する環境の多様性とそこに暮らす生物につい
    て学ぶ。
  3. 生物学の基礎1 生物の進化の過程と分類する手法を学ぶ。
  4. 生物学の基礎2 生物の体の仕組みを学ぶとともに、形態と機能の関係について
    学ぶ。
  5. 生物学の基礎3 生物の繁殖生態について学ぶ。
  6. 生物学の基礎4 生物の採食生態について学ぶ。
  7. 生物学の基礎5 生物の行動の種類とその意義について学ぶ。授業の理解度をは
    かる中間テストを行う。
  8. 生態系とは何か 被食捕食関係、寄生、競争、協同、偏利共生、相利共生など
    の生物間相互作用について学ぶ。
  9. なぜ生物多様性が重要なのか? 豊かな生態系を維持するうえで不可欠な生物
    多様性という概念について学ぶ。
  10. 生物多様性を脅かす要因1 気候変動・環境破壊が生物多様性に与える影響につ
    いて学ぶ。
  11. 生物多様性を脅かす要因2 移入種、外来種によるかく乱の影響について学ぶ。
  12. 生態系管理とは? 人間活動と生物多様性の両立を目指す生態系管理について
    学ぶ。
  13. 地域環境に学ぶ1 北海道の海獣類とシカを例として野生動物の個体数管理手法
    を学ぶ。
  14. 地域環境に学ぶ2 北海道における環境開発による地域生態系への影響とその対
    策について学ぶ。
  15. フィールドワークのすすめ 生態系管理の取り組みへの一環として、野外でど
    のような研究が行われているか、取り組むにあたってどのようなことに留意す
    べきかを学ぶ。
  16. 全講義の総まとめを行う。

授業時間外での学修

平素から自然科学系の社会教育機関(水族館、博物館、動物園、科学館)の活
動や、Webや新聞で環境問題に注意しておくことを勧める。  授業終了後に、
その日の授業内容について復習し、理解と定着に努めること。

成績評価の基準と方法

生物環境学を親しむための教養を身につける。具体的には生物学を中心とした
環境への理解を深めることを目標とする。

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      30 / 100
レポート:    / 100
小テスト(中間テストなど含む): 70 / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

基本的には毎回の授業で実施する小レポートで採点する。内容としては、各講
義の最後毎に、講義内容を聞いていれば必ず回答できるような水準の簡易小テ
ストを行う。また講義後半に全体を通した理解度テストも行い,小テストの成績と合わせて成績評価を行う。また、病欠・就職活動による欠席などが発生した場合は、レポート提出による代替えを考慮する。

教科書・テキスト

特になし

参考図書・参考文献等

本川達雄著『ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学』中公新書
吉田弥生ほか著『はじめてのフィールドワーク2 海の哺乳類編』東海大学出版

長谷川眞理子著『生物をめぐる4つの「なぜ」』集英社新書
ウィリアム・ソウルゼンバーグ著『捕食者なき世界』文藝春秋
ウィリアム・ソウルゼンバーグ著『ネズミに支配された島』文藝春秋

履修もしくは取得していなければいけない科目

特になし

学習支援

自然科学分野の最前線で働く研究者による講義の補助を求めることがある。

授業に関連する実務経験

講義担当者は地元研究機関において水産資源・海洋環境の調査研究に従事している。

その他この科目を履修するために必要な条件

パソコンの持込等は可