海洋生態学
Marine Ecology

授業科目区分

情報メディア基礎・教養科目
情報メディア基礎・教養科目 自然科学系

わくラボの使用について:使用しない
選択科目 2単位 2年次 後期


担当教員

秋野 秀樹

研究室のホームページ,SNSなど

なし

NDC

452/460/474/480/660

科目分類コード

F−40−40030

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します

この科目のキーワード

地球温暖化、食物網(食物連鎖)、海藻、コンブ、植物プランクトン、北海道の水産業、栄養塩

説明に使用する言語

主として日本語を使用する

使用する教材の言語

日本語で記述された資料を使用する

この科目に必要な日本の文化・事情の知識について

日本の文化・事情の知識を前提とする内容である

到達目標

 海洋生物と海洋環境についての基本的な知識を身につけ、海洋生態系の仕組みを学ぶほか、海から得られる経済活動である水産業について学ぶ。海洋環境や水産業は、世界情勢や地球環境と密接なつながりがあることから、地域経済、世界経済の現状・諸問題がすべて自分とのかかわりがあることを認識し、それに対する行動を自分の考えで判断できる力となる教養を身につける。

ディプロマポリシーとの関連性

地域貢献力:地域の課題を意識し、仕事や社会生活において主体的かつ協調的にその解決に取り組む能力

授業の簡単な概要

 本講義では,まず海の広さや深さなど構造を学んだ後、海洋生態系の構成する生物群について広く網羅的に学び、海洋生態系をつくる生物と環境の関係について基本構造を学習する。その後、代表的ないくつかの海洋生物群集の構造と機能について学ぶ。具体的には磯における生物群集や,海藻が生える藻場生態系の構造と機能などである。生物群集の仕組みを学習した後には群集を構成する各生物群についてそれぞれ学ぶ。学びながら随時それらの生物と水産業との関連についても学ぶ。なお、学習の順序は進捗状況により前後することがあ
る。

学習内容

  1. 海の基本構造
  2. 動植物プランクトンの主要な種類とその季節変動のしくみ
  3. 生物群集1:岩礁生態系の構造と機能
  4. 生物群集2:藻場生態系の構造と機能
  5. 生物群集3:干潟・砂浜生態系の構造と機能
  6. 生物群集4:沖合生態系の構造と機能
  7. 海洋生物@(藻類、アマモ等)の分類と生態、人とのかかわり
  8. 海洋生物A(海綿動物、刺胞動物、環形動物他)の分類と生態、人とのかかわり
  9. 学習の進捗調整のための予備授業時間 / 理解度確認の試験と解説
  10. 海洋生物B(軟体動物、棘皮動物他)の分類と生態、人とのかかわり
  11. 海洋生物C(甲殻類、原索動物他)の分類と生態、人とのかかわり
  12. 海洋生物D(脊索動物、魚類他)の分類と生態、人とのかかわり
  13. 地球温暖化と海洋環境に与える影響
  14. 沿岸生態系と陸域とのつながり、生態系サービス
  15. 学習の進捗調整のための予備授業時間 / 試験と解説

授業時間外での学修

適宜授業内容及び論理思考・文章力向上のための復習を課す。

成績評価の基準と方法

試験を通じ到達目標の達成度を判断する。試験では海洋生態学に関する用語を理解していることと、データを見て現象を考察できるようになっているかを確認する

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      60 / 100
レポート:    / 100
小テスト(中間テストなど含む): 40 / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

試験は前半1回(中間:配分40),後半1回(期末:配分60)の計2回行い、これを成績に反映する。その他は理解度の確認と出席確認を兼ねた小テスト等を適宜実施するが、これは成績に反映しない。

教科書・テキスト

適宜、プリントを配布する

参考図書・参考文献等

生物海洋学入門 (関文威)、海辺(レイチェルカーソン)、海洋生態学 (シリーズ現代の生態学)、海洋生物学 (サイエンス・パレット)

履修もしくは取得していなければいけない科目

特になし

学習支援

提出された成果物に対し、必要に応じて修正点や改善点についてお伝えしま
す。

授業に関連する実務経験

コンブや海藻に関する研究の他、魚類や貝類、海洋環境の調査を行っています。

その他この科目を履修するために必要な条件

基本的に授業時間外の学修は1コマあたり4時間を必要とする