情報資源組織論
Practice of Organization of Information Resources

授業科目区分

専門科目
専門科目 メディア表現コース, 専門科目 図書館情報学系

わくラボの使用について:使用しない
選択科目 2単位 3年次 前期

図書館情報学課程(司書)必修, 図書館情報学課程(司書教諭)必修

担当教員

安藤 友晴

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

010

科目分類コード

90020

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

この科目のキーワード

メタデータ/LOD/ダブリン・コア/分類法/目録法/件名法/地域情報

説明に使用する言語

主として日本語を使用する

使用する教材の言語

日本語で記述された資料を使用する

この科目に必要な日本の文化・事情の知識について

到達目標

本授業では「情報の組織化」のうち、メタデータを用いた組織化について取り扱う。本授業の目標は、第一に図書館の代表的なメタデータである「目録」と「分類」の取り扱いに習熟することである。第二に、メタデータをインターネットで公開し、相互に接続する「Linked Open Data = LOD」について理解し、活用できることである。

ディプロマポリシーとの関連性

専門能力:情報メディアの開発とその多面的な活用ができる能力

授業の簡単な概要

われわれは自分にとって必要な情報を探すために、インターネットや図書館を利用する。しかし、インターネットにおいても図書館においても、その中に存在する情報が無秩序に配置されたままでは、われわれは必要な情報を得ることができない。そのために必要なことが「情報の組織化」である。本授業では「情報の組織化」の各手法について学ぶ。

学習内容

  1. 情報資源組織化の意義と理論
  2. メタデータ (1) セマンティック・ウェブとLOD
  3. メタデータ (2) ダブリン・コア
  4. 目録法 (1) 目録の基本機能
  5. 目録法 (2) 標目
  6. 目録法 (3) 記述
  7. 目録法 (4) FRBR (IFLA LRM)
  8. 主題組織 (1) 主題分析
  9. 主題組織 (2) 分類の諸概念
  10. 主題組織 (3) さまざまな分類法
  11. 主題組織 (4) 日本十進分類法
  12. 主題組織 (5) 主題分析と位置づけ
  13. 主題組織 (6) 件名法
  14. 地域情報 (1) 地域情報の整理
  15. 地域情報 (2) 地域情報とメタデータ

授業時間外での学修

授業では毎回課題を出す。課題について考察することは授業の内容を深く復習することにつながるので、課題に真剣に取り組むことを期待する。

成績評価の基準と方法

・メタデータについて理解し、その意義を説明できること
・LODについて理解できていること
・目録法、特に日本目録規則について理解していること
・分類法、特に日本十進分類法(NDC)について理解していること
・件名法、特に国立国会図書館件名標目表(NDLSH)について理解していること

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      50 / 100
レポート:    / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): 50 / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

教科書・テキスト

担当教員が自作したテキストを配付する。

参考図書・参考文献等

・田窪直規 編著. 情報資源組織論. 改訂, 樹村房, 2016, 201p., (現代図書館情報学シリーズ,9).
・谷口祥一, 緑川信之. 知識資源のメタデータ. 第2版, 勁草書房, 2016, 280p.
・日本図書館情報学会研究委員会 編集. メタデータとウェブサービス. 勉誠出版, 2016, 200p., (わかる! 図書館情報学シリーズ,3).

履修もしくは取得していなければいけない科目

「図書館情報学概論 I」「図書館情報学概論 II」「図書館サービス概論」を受講していることが望ましい(必須ではない)。

学習支援

「情報資源組織演習」とともに受講すること。

授業に関連する実務経験

担当教員は、図書館職員として情報資源組織の業務に取り組んでいたことがある。

その他この科目を履修するために必要な条件

・LMS上の教材で復習することが望まれる。
・LMS上のフォーラムを利用されたい。