児童サービス論
Theory of Childrens Service

授業科目区分

専門科目
専門科目 図書館情報学系

わくラボの使用について:使用しない
選択科目 2単位 2年次 前期

図書館情報学課程(司書)必修, 図書館情報学課程(司書教諭)必修

担当教員

池田 裕子

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

016.28

科目分類コード

90020

オフィスアワー

授業終了後適時

この科目のキーワード

発達段階 読み聞かせ パネルシアター

説明に使用する言語

主として日本語を使用する

使用する教材の言語

日本語で記述された資料を使用する

この科目に必要な日本の文化・事情の知識について

日本の文化・事情の知識を前提とする内容である

到達目標

この授業では児童サービスについて、理論と実践の双方向から理解することを目指す。具体的な到達目標は以下の通りである。 (1) 子どもの認知機能の発達を理解している (2) 子どもの読書がもたらすさまざまな可能性を理解している (3) 子どもと本とを結びつけるさまざまな取り組みを理解しそれらを実践することができる 授業では、履修者自身が主体的に取り組み、答えを導き出す姿勢を重視する。最終回では、実際に子どもたちの前で「読み聞かせ」「パネルシアター」を行うことで双方向コミュニケーションを実感することができる。

ディプロマポリシーとの関連性

専門能力:情報メディアの開発とその多面的な活用ができる能力

授業の簡単な概要

子ども時代の読書は、豊かな人間性を育むことにつながる。読書は感性や情操、思いやりなどといった、かけがえのない心のはたらきを育てる。そしてもうひとつの重要な役割は、社会的自立の基礎となる知識や技術を獲得するための基礎をつくることである。そこには情報リテラシーも含まれる。 この授業では、自分の読書経験をベースに、子どもの読書がどのような可能性を有しているのかを理解する。そのうえで、それぞれの発達段階において子どもと本とを結びつける手段を幾つかの実演を通して獲得する。

学習内容

  1. 第1日目のテーマ 読書は何をもたらすのか 1日目(3回分)の目標 (1) 子ども期における読書の効用について、自他の経験から気づく (2) グループワークを通してより高度な到達を目指す (3) コミュニケーション能力を向上させる ガイダンス
  2. 「事前課題」の発表( @ 10 分程度)
  3. グループに分かれて意見交換(「本日の課題」提出)
  4. 第2日目のテーマ 「児童サービス」とは何か 2日目(3回分)の目標 (1) 子どもの発達段階を理解する (2) 児童サービスの歴史と意義を理解する (3) 子どもと本とをつなぐ取り組みを理解する 子どもの発達と読書
  5. 子どもにはどのようなサービスが必要か
  6. アニメーターになろうー読書のアニマシオン入門ー
  7. 第3日目のテーマ 表現者としての司書 3日目(3回分)の目標 (1) パネルシアターを通して表現について考える (2) 表現の技術を理解する (3) 実演により課題を把握する パネルシアターとは何か
  8. 「パネルシアター」の技術
  9. 「パネルシアター」実演
  10. 第4日目のテーマ 「読み聞かせ」の 4日目(4回分)の目標 (1)「読み聞かせ」の効用について科学的な側面から理解する (2)「読み聞かせ」の技術を習得する (3) 実演により課題を把握する 「読み聞かせ」の効用
  11. 「読み聞かせ」の基本
  12. 「読み聞かせ」を設計する
  13. 第5日目のテーマ 児童サービス実演 5日目(5回分)の目標 (1) 自分の個性を活かした「児童サービス」を創る (2) 自信をもって演じる リハーサル
  14. 園児に向けた発表会
  15. 振り返り、課題の作成と提出

授業時間外での学修

授業終了後に、その日の授業内容について復習し、理解と定着に努めること。

成績評価の基準と方法

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      / 100
レポート:    / 100
小テスト(中間テストなど含む): / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

事前課題 10% 各課題 / 活動点 60% 技術点 10% 成果発表 10% 出席・参加態度 10%

教科書・テキスト

適宜紹介します。

参考図書・参考文献等

授業のなかで適宜紹介する。授業全体に関わる文献、サイトとしては、以下をあげておく。 @ 松岡享子『えほんのせかいこどものせかい』日本エディタースクール出版部、1987年 A 岩辺泰吏『子どもの心に本をとどける30 のアニマシオン』かもがわ出版、2016 年。 B 国立国会図書館国際子ども図書館ホームページhttp://www.kodomo.go.jp/index.jsp C 本のこまど( 児童サービス支援サイト) http://viax-childrensbooks.jp/

履修もしくは取得していなければいけない科目

特になし

学習支援

毎回配布する資料を使用して授業を進める。

授業に関連する実務経験

その他この科目を履修するために必要な条件

司書・司書教諭資格を取得希望者は必修科目です。