生徒・進路指導論
Student guidance Course guidance theory

授業科目区分

教職課程専門科目
教職課程専門科目

わくラボの使用について:使用しない
数学教育コース必修, 教職課程科目 2単位 3年次 前期

教職課程(数学)必修, 教職課程(情報)必修

担当教員

但田勝義

研究室のホームページ,SNSなど

NDC

375/376/377

科目分類コード

09040

オフィスアワー

時間割決定後に授業等で連絡します。

この科目のキーワード

自己実現 生徒理解 いじめ・不登校 キャリア・カウンセリング キャリア教育

説明に使用する言語

主として日本語を使用する

使用する教材の言語

日本語で記述された資料を使用する

この科目に必要な日本の文化・事情の知識について

到達目標

人間としての在り方・生き方を問う生徒指導・進路指導の進め方について考察し、多様な生徒指導の対応やキャリア教育を学ぶ。特に、キャリア教育は、学校で学ぶことと社会との接続を意識し、一人一人の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を育むことを目的とし、生徒指導・進路指導の実践的指導力の基礎を培うことを目標とする。

ディプロマポリシーとの関連性

情報メディア基礎力:情報メディアの技術的および社会的な変化に対応し得る基盤となる知識とスキル, 地域貢献力:地域の課題を意識し、仕事や社会生活において主体的かつ協調的にその解決に取り組む能力

授業の簡単な概要

授業では、思春期を迎える生徒の発達に沿った生徒指導の在り方を考察し、いじめ・不登校等の現代的な問題に対する望ましい生徒指導のあり方を追求する。進路指導では、キャリア・カウンセリングの基本を身に付け、多様な生き方と社会との接続を見据えたキャリア支援の基礎を具体的実践的に学ぶ。

学習内容

  1. 生徒指導の意義と課題
     具体的な事例を基に、基礎的な生活習慣の確立や規範意識の醸成等、生徒指導の意義や課題・在り方について考察する。
  2. 生徒指導の目的
     社会の動向や教育内容の変化に伴う問題行動と生徒指導の変遷を概観し、教育課程における生徒指導の位置付けを理解する。
  3. 生徒指導と学校経営及び教育課程
     生徒指導の機能を生かした学校経営の在り方、各教科・道徳教育・総合的な学習の時間・特別活動における生徒指導の意義や重要性を理解する。
  4. 生徒指導の計画と指導体制
     全体計画及び年間指導計画とともに、校務分掌上の役割や指導方針、組織的な取組の重要性を理解し、生徒指導体制の在り方と教育相談を実践的に考察する。
  5. 生徒指導の方法
     集団指導と個別指導のねらいや方法原理、相互の関連などを理解する。
  6. 教育相談
     「自己実現」を図る目的、生徒指導との違いを理解し、キャリア・カウンセリングの基礎的な考え方と実践方法を理解する。
  7. 適応と発達
     適応機制や適応障害について「暴力行為」「不登校」を例に、定義や対応の視点・指導の在り方を理解し、発達障がいの理論と対応について理解する。
  8. 思春期の生徒理解1
     思春期とは何か、思春期の子どもたちを取り巻く社会環境はどうかを自己肯定感が育まれるような場や機会を具体的に例示し、生徒理解の資質・能力を身に付ける。
  9. 思春期の生徒理解2
     いじめを取り上げ、その原因や解決方策等を考察する。(ワークショップ)
  10. 思春期の生徒理解3
     インターネットや性の問題行動を取り上げ、その要因や対策、専門家との連携の在り方を考察する。(ワークショップ)
  11. 懲戒と体罰、児童虐待
     具体的事例を通して法令の内容を理解し、関係機関との連携の在り方を理解する。
  12. 進路指導の意義と課題
     教育課程におけるキャリア教育と進路指導の位置付けを理解し、思春期・青年期の発達課題と関連させて考察する。
  13. ガイダンスとしての指導1
     職業に関する体験活動を通してキャリア教育の視点を持ったカリキュラム・マネジメントや自己評価の意義を理解し、ポートフォリオの活用等の実践的指導力の基礎を身に付ける。
  14. ガイダンスとしての指導2
     教育活動全体を通じたキャリア教育の視点と指導の在り方を例示し、ガイダンスの機能を生かした進路指導・キャリア教育の意義や留意点を理解する。(ワークショップ)
  15. 家庭・地域・関係機関との連携(児童相談所長講話)
     生徒支援ネットワークやサポートチームの実際の活動について具体的事例を通し理解し、進路指導・キャリア教育における組織的な指導体制、家庭や関係機関との連携の在り方を理解する。
  16. まとめ(試験)

授業時間外での学修

新聞等で教育に関わる情報を収集し、子どもの現状と変化について把握する努力をすること。そのためには、基本的に授業時間外の学修は1コマあたり2時間を必要とする。

成績評価の基準と方法

(S)キーワードについて内容を理解し、自分で選択した領域について、指導なしで授業計画を
 立て、他者へ教授できる。
(A)キーワードについて内容を理解し、自分で選択した領域について、ある程度の指導を受け
 ながら授業計画を立て、他者へ教授できる。
(B)キーワードについて内容を理解し、自分で選択した領域について、指導を受けながら授業
 計画を立て、他者へ教授できる。
(C)キーワードについて内容を概ね理解し、自分の選択した領域について、指導を受けながら
 授業計画を立て、他者へ教授できる。

達成度評価(評価方法:合計100点)

試験:      30 / 100
レポート:    50 / 100
小テスト(中間テストなど含む): 10 / 100
小レポート(中間レポートなどを含む): 10 / 100
作品:      / 100
ポートフォリオ: / 100
その他:

授業内での意見発表、グループワーク等での態度。

教科書・テキスト

◯授業内容(プレゼン)をLMSに掲載する。
◯補助資料等は各自がファイリングし活用する。

参考図書・参考文献等

「生徒指導提要」 平成22年 文部科学省
中学校学習指導要領(平成29年告示) 文部科学省

履修もしくは取得していなければいけない科目

なし

学習支援

◯導入時に前時復習または小テストを実施し解説する。
◯欠席等に関しては、授業外で希望による個別指導を実施する。

授業に関連する実務経験

校長、教諭の学校現場と大学教育の経験を通じて、学校経営、キャリア教育、生徒指導等の理論と実践を統一させた実践的指導力を積み重ねてきました。高等学校では、講話や総合的な学習の時間等でのキャリア支援を経験しました。

その他この科目を履修するために必要な条件

◯事前にシラバス、授業内容をLMSで確認する。
◯無断遅刻(15分以上)は欠席として扱う。