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関係演算

こうなったなら、いちいち「関係」にこだわる必要もない。むしろ、テーブルのイメー ジが役にたつのである。例えば、以下に掲げる演算は、「関係演算」と呼ばれるが、そ れらの演算の意味は、テーブルのイメージによって、はじめて明確になるのである。 ここでの「関係演算」とは「テーブル演算」に他ならない。

• select
  テーブルから行を抜き出してテーブルを作る
• project
  テーブルから列を抜き出してテーブルを作る
• product
  ２つのテーブルの行を組み合わせ、可能な全ての組み合せでテーブルを作る
• union
  ２つのテーブルの行からなるテーブルを作る
• intersect
  ２つのテーブルの両方に含まれる行からなるテーブルを作る
• difference
  一方のテーブルに含まれているが、他方のテーブルには含まれていない行から なるテーブルを作る

この他の、例えば、あとで繰り返しでてくるであろう joinという演算にしても、 「テーブルのジョイン」と考えるのが、もっとも自然な解釈である。

ここでは、これらの演算が、「テーブルについて閉じている」ことが、非常に、大事で あることを述べておきたい。