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grant

まず最初に、テーブル「書籍台帳」に対してユーザーmaruyamaに、行挿入の権限を認め させるにはどうすればいいか見てみよう。

例 63: テーブルに対して、insertの権限を認める

grant insert
	on    書籍台帳
	to    maruyama

この例でわかるように、データベースでの権限の設定は、テーブル単位に行われる。

もしも、このテーブルに対するinsertの権限をmaruyama以外の他のユーザーにも拡大し たいのなら、次のように、toのうしろにユーザー名のリストを置く。

例 64: 複数のユーザーへの権限設定。ユーザー・リストでの指定

grant insert
	on    書籍台帳
	to    maruyama,yukita,ueda,himemiya

もしも、設定する権限を、insert以外に拡大したいのなら、次のように、grant句に、 設定する権限のリストを置けば良い。

例 65: 複数の権限設定。grant句でのリスト指定

grant insert,update,delete
	on    書籍台帳
	to    maruyama,yukita,ueda,himemiya

これで、maruyamaら四人のユーザーは、テーブル「書籍台帳」については、(デフォー ルトでselectの権限がすでに与えられているとして)全権限を持ったことになる。こう した時、予約語 all( = select,insert,update,delete) を用いて次のように指定することが出来る。

例 66: 全権限を認める。予約語 all

grant all
	on    書籍台帳
	to    maruyama,yukita,ueda,himemiya

四人だけでなく全ユーザーに対して同じ権限設定を行うときには、予約語 public を用 いて次のようにする。

例 66: 全ユーザーに同じ権限を設定する。予約語 public

grant insert
	on    書籍台帳
	to    public

これで、全ユーザーが、このテーブルに対して行の挿入が出来るようになる。

maruyama@wakhok.ac.jp
1995年02月10日 (金) 00時49分16秒 JST