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前の章で我々は配列について簡単に学んだが、この章では、 一般の配列について学ぶ。
前の章で我々は、一次元配列について学んだ。一次元であるとは、 データが、順番に並んでいる、すなわちイメージとしては直線的に 連なっているので、一次元配列と呼ぶ。しかし、表のようなデータ は、平面に広がっているので、2次元的である。実は、配列は、 そのような多次元をも扱えるようになっている。
例えば、学生5人の前期と後期の成績ならば、
のように10個のデータを格納する必要があるが、一次元配列でこれを 格納する場合、
int test[10];
と宣言し、test[0] と test[1] が学生0番、 test[2] と test[3] が学生1番、という具合に使うしか なく、非常に間違えやすく、またプログラムも複雑になる。 上の表のように、行と列で指定できた方が、明らかに分かりやすいで あろう。例えば、学生0番の0(前期)の成績、学生3番の1(後期) の成績としていできれば便利である。この際、指定するのは、2つの 数字で指定している点に注意しよう。
更に、C 言語では、一般に 次元の配列を使う事も出来る。
次元
というと何かイメージしにくいように思うが、何年、何組、何番の学生
の前期の成績という風に考えれば、この成績のデータを操作するには
4つの数字で指定が必要で、この4つの添字の組み合わせでデータが
指定出来るとき4次元の配列という訳である。