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構造体 I

前の章で学んだ配列は、同じ型のデータを多数格納するのに便利であったが、 違う型を格納することは出来なかった。しかし、例えば、学生の成績を格納すること を考えると、学生番号は整数、学科は文字、名前は文字の集まり、科目成績は整数 という具合に、色々な型のデータが一つの場所にまとめて置いておけると便利である。 C 言語では、そうした型の違うデータを格納しておくための仕組みを構造体と呼ぶ。 従って、構造体とは、複数の型を集めた新しい型である。

構造体を学ぶ上で注意することは、新しい構造体を宣言することと、実際にその構造体 を確保することは違うことである点である。新しい構造体を宣言するというのは、 いわば新しい型を決めるという事であって、メモリー上に実体が確保される訳では ないのである。


maruyama@wakhok.ac.jp
1995年02月08日 (水) 18時57分57秒 JST