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我々は、毎日朝昼晩と食事をする(もし、してない人がいたら、不健康である)。 食事の内容は日によって違うかもしれないが、毎日食べるという点では、同じことの 繰り返しである。そういう意味では、繰り返しというのは自然の論理として、最も 重要な物であると言えよう。ここでは、プログラムでどのように繰り返しを記述するのか を学ぶ。
次のような簡単な繰り返しを例にとって考える。
「画面に10回、おはようを表示する。」
画面に「おはよう」を表示するのは、printf を使えば簡単ですね。で、問題は 10回 printf を実行するという部分です。勿論、printf を10行書いても 良いのですが、これが、100回になると書きたくもないし、見たくもありません。 やはり、10回これをしなさい、という書き方が必要です。 もし、これを幼児にやらせると(その子が数を数えられるとして)、指を折って 数えるでしょう。大人ならば、指を折らずに頭の中で数えるでしょうが、ポイント は、何れにせよ、どこかに今何回目かを覚えていることです。コンピュータも 同じで、何回目かを覚えさせておかなければなりません。また、単に10回 という 数字にしても、10から1づつ引いていくのか、それとも1に1を足していくのか では、結果は同じですが、考え方は大分違います。(そんな考え方はしないという 人がいるかも知れませんが、簡単に言えば、指を折って数えるのと、指を開いて 数えるのと、民族によって違うのは良く知られています。) どちらのやり方も出来たほうが便利なのは言うまでもありません。また、偶数で 10数えるという事が便利な事もあるでしょう。
これらの事を分析してみると、最初の数字は何かということ(初期値といいます)、 どのように増やしていくのか、何時繰り返しを終えるのか、という3つの要素が 繰り返しを記述するためには必要であることが分かります。
c 言語では、以上の3要素を一般的にとらえて、初期化(繰り返しを初める前に 一度だけ実行される部分)、繰り返しの継続検査、増分処理(繰り返しをする度に 実行される)として記述する取り決めとなっている。