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標準関数と標準ライブラリ

標準的に用意されている関数を標準関数と呼ぶ。printf や scanf なども標準関数である。標準関数は、ライブラリと呼ばれるあるファイルに全部 まとめられているので、これを標準ライブラリと呼ぶ。標準ライブラリにどんな 関数があるかは、テキストの付録にも載っているが、通常 UNIX では、コマンド nm を用いて調べられる。

標準ライブラリにある関数

% nm /usr/lib/libc.a | more fprintf.o: U __doprnt U _fflush 00000000 T _fprintf

printf.o: U __doprnt U __iob 00000000 T _printf

この例にあるように、UNIX では標準ライブラリは /usr/lib/libc.a というファイル で、fprintf, printf などが標準関数である( .o がついているもの がそうである)。 これらの標準関数の引数や返り値は、UNIX では man を用いて調べられるが、 詳しくは適当な本を参照しなければならない。

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{\bf\large 課題8}

\verb@cd c@ を実行した後で( \verb@ /c@ に移動した後で)、以下の課題を やってみよ。

\begin{enumerate} \item[課題 8.1] 見えない変数

以下のプログラムを読み、結果を推測せよ。(2回、printf を使っているが、 それぞれ何が出力されるだろうか?) その後、プログラムを実行してみよ。

\item[課題 8.2] 自由課題

これまでに学んだことを用いて、実用的なプログラムを一つ作成せよ。 但し、if 文と for 文は必ず使うこと。

 

作成したプログラムとそのプログラムについての説明をメイルで、 金山まで送ること。但し、題は kadai8 とすること。

\end{enumerate} %\end{document} % 1994.10.20 % by N.Kanayama % % C言語講義、演習プリント No:12 % %\documentstyle[a4j,ascmac]{jarticle} % % 後期 4. % %\input mymacro.tex % %\begin{document} %\setcounter{page}{67} %\begin{center} %\bf\large C言語  第12回 '94.10.21  (金山 典世) %\end{center} %\vspace{0.5cm} % %\begin{center} %\bf 復習 %\end{center} \subsection{復習} % \begin{enumerate} \item[関数] プログラムで利用できる部品

 全く中身のことを知らなくても、関数に与える情報(引数)と返り値さえ知って いれば利用できる。

\item[呼び出し] 最も簡単な関数の呼び出し %\begin{screen} \begin{verbatim} 関数名( 引数 [,引数[...]]);

引数がない関数があっても良いが、そのような場合でも呼び出すときは、必ず 丸括弧をつけなければならない。

[引数と返り値] 関数の引数と返り値の型

関数の引数と返り値には、共に型がある。従って、常に使用しようとしている関数 の型には注意を払う必要がある。

[標準関数] 標準関数と標準ライブラリ

C 言語で標準的に既に用意されている関数を標準関数といい、標準関数の集まりを 標準ライブラリという。printf, scanf, fflush, srand, rand なども標準関数である。 (但し、if, for などは関数ではないので注意すること。)

[モジュロ演算子] 余りを求める演算子

整数同士の割り算の余りを求めるモジュロ演算子(%) がある。

例
        int amari;
        amari = 7 % 2;

この結果、整数変数 amari には、7/2 の余り1が代入される。

enumerate

maruyama@wakhok.ac.jp
1995年02月08日 (水) 18時57分57秒 JST