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第9回 アニメーションを作ろう

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「タイマー」の機能

絵を「動かす」には、短い時間間隔で絵を順番に表示します。 そのためには時間をチェックする機能をプログラムが持たなければなりません。 時間の操作の方法はいろいろありますが、 ここではシステムコール gettimeofday() を使って、 決められた時間休憩をする関数 timer()を用意してみましょう。

gettimeofday( &time,  &zone )
       struct  timeval   time;  /* 時刻の値を記憶する構造体 */ 
       struct  timezone  zone;  /* 時差の情報を記憶する構造体 */

引数は2種類の構造体で、その内部に得た情報が返されます。 (今日の例では timezone の情報は不用なので、NULL を指定しています。)
構造体 timevalはとても単純な形式です。

struct  timeval { long  tv_sec,  tv_usec };

メンバーは、時刻の秒単位の値 tv_sec と、 秒以下(マイクロ秒)の値 tv_usec の2つだけです。 この構造体を使用するにはファイル sys/time.h のインクルードが必要です。

maruyama@wakhok.ac.jp
1995年02月01日 (水) 00時21分18秒 JST