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第11回 グラフィックの細かい操作
フォント構造体とプライベート・カラーセル

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色を自由に変化させる

ウィンドウ・システムでは、色は1個のアプリケーションだけのものではなく ディスプレイ全体で共有される資源です。 原則として色を独占したり、カラーマップのデータを勝手に変更してはいけません。 あるアプリケーションが勝手に色の内容を変更すると、 たまたま同じ色を使っている他のアプリケーションの色も 変化してしまうからです。
これまで使ってきた XAllocColor()で色を手に入れた場合は、 他のアプリケーションと色を共有する設定なので、 色を変更することはできません。 しかし一方でアプリケーションの都合により、 どうしても色を自由にコントロールしたいということもあるでしょう。
このような場合は、「プライベート・カラーセル」という考え方を使います。 プライベート・カラーセルは、 いったん割り当てられるとそのアプリケーションの専用の色となります。 したがって色を変化させても他のアプリケーションに 影響を与える心配がないわけです。


maruyama@wakhok.ac.jp
1995年02月01日 (水) 00時21分18秒 JST