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Xウィンドウの特長

Xウィンドウでは「ネットワーク・プロトコル」を採用し、 各アプリケーション・プログラム(クライアント)と 画面を制御するサーバープロセスとの間に完全な分業制を実現しています。 ハードウェアに依存する部分は全てサーバーが扱うため、 プログラマーが開発すべきクライアントプログラムは、 原理的にはどんなマシンでも使えることになります。
さらにこれに加えて「ウィンドウ・マネージャー」と呼ばれるプロセスが 各プログラムにサービスを提供する形になっているので、 クライアントプログラムは非常にスマートなものにできます。 (と言われてもまだピンとこないでしょう、詳しい話は次週以降で説明します。)  要するに、1)機種によらずにプログラムが走る。 2)ソフトの開発に特別の苦労はいらない。  3)ネットワークの取り扱いが非常に簡単。 これらの特長のおかげで、 Xウィンドウはワークステーションと そのLAN環境の上での標準規格となったのです。

maruyama@wakhok.ac.jp
1995年02月01日 (水) 00時21分18秒 JST