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Xウィンドウでは「ネットワーク・プロトコル」を採用し、
各アプリケーション・プログラム(クライアント)と
画面を制御するサーバープロセスとの間に完全な分業制を実現しています。
ハードウェアに依存する部分は全てサーバーが扱うため、
プログラマーが開発すべきクライアントプログラムは、
原理的にはどんなマシンでも使えることになります。
さらにこれに加えて「ウィンドウ・マネージャー」と呼ばれるプロセスが
各プログラムにサービスを提供する形になっているので、
クライアントプログラムは非常にスマートなものにできます。
(と言われてもまだピンとこないでしょう、詳しい話は次週以降で説明します。)
要するに、1)機種によらずにプログラムが走る。
2)ソフトの開発に特別の苦労はいらない。
3)ネットワークの取り扱いが非常に簡単。
これらの特長のおかげで、
Xウィンドウはワークステーションと
そのLAN環境の上での標準規格となったのです。