Stringクラスには、文字列を扱う多数のメソッドが用意されています。 その全てを説明することは出来ませんが、主なものを見ておきましょう。
メソッド substring は、文字列の部分文字列を返すものです。 基本的な使い方は、次のようなものです。
String str = "wakkanai";
String wak = str.substring(0,3);
String kk = str.substring(2,4);
String nai = str.substring(5);
String ai = str.substring(6);
substring は、部分文字列の範囲を指定しています。スタートの指定は、 部分文字列の最初の文字ですが、終了の指定は、文字列に含まれない最初の 文字を指定します。文字は、最初の文字を0番目と数えています。 それでは、最後の文字まで含む場合にはどうするのでしょうか？ そうした場合には、引数が一つの substring メソッドを用います。この場合には、 開始文字から、後ろ全てが、部分文字列として指定されます。
indexOf() メソッドは、ある文字列の中に、指定された文字が存在するかを検索して、 その文字の最初の位置を返します。ここでも、先頭の文字は、0番目と数えます。 もしも、文字がなかったら、-1を返します。
lastIndexOf() メソッドも、文字列のなかで、指定された文字を探しますが、 一番後ろから探し始めて、一番後ろにある文字の位置を返します。
String str = "wakkanai";
int i0 = str.indexOf('w');
int i1 = str.indexOf('a');
int i2 = str.indexOf('k');
int i3 = str.lastIndexOf('k');
int i6 = str.lastIndexOf('a');
メソッドconcat()は、文字列を後ろにくっつけます。
String wak = "wak" ;
String kanai = "kanai" ;
String wakkanai = wak.concat(kanai);
メソッド replace は、文字列中のある文字を全て、指定された文字で置き換えます。
String str = "WAKKANAI" ;
str = str.replace('W', 'w');
str = str.replace('A', 'a');
str = str.replace('K', 'k');
str = str.replace('N', 'n');
str = str.replace('I', 'i');
この例は、str = str.toLowerCase() と同じことになります。