BeanBox中のbeanのプロパティは、PropertySheetを構成する PropertyEditorによって、変更することが出来ます。これは、Editorのプロパティ とBeanBox中のbeanのプロパティが結び付けられていて、前者の変更が後者に伝え られると考えることが出来ます。 ここでは、それをもう少し一般化して、BeanBox中の任意の二つのbeansのプロパティ 同士を結び付けるというスタイルのプログラムを考えます。 例えば、あるグループのbeansの背景色やフォントの種類を、いつも同じにするという ように、複数のbeansが共有する属性を、このプロパティの結合で実現することが 出来ます。
JavaBeansでは、プロパティを結び付けることを、「バインド(bind)する」と言い ます。また、こうして結合されたプロパティを、Bound Propertyと呼んでいます。 プロパティのバインドが、一方のbeanのプロパティを他方のプロパティに伝えるという 「方向性」を持ったものであることに注意してください。
実際の例で説明したいと思います。次の例は、二つのボタンの背景色を同じにする という設定のオペレーションです。
こうした時、二つのボタンの背景色が同時に変わることが分かります。 これは単純な例ですが、バリエーションをいくつか試してみてください。
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target側のプロパティしか変わらない。source側は変わらず。
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sourceのbackgroundと、targetのforegroundが等しくなる。
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X,Y,Zは、同じ背景色になる。
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X,Y,Zは、同じ背景色になる。