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1.11 UNIXのディレクトリ構造

 UNIXのファイルシステムは、大規模なものであり、その全てを説明するには紙数が足りませんので、主なディレクトリについて、説明します。
 UNIXは、全てが1つのファイルシステムとなっており、複数のディスクを使用している場合でも、ディスク名による区別は行いません。
 一番上のディレクトリは、「ルートディレクトリ」と呼ばれ、”/”で表されます。この下に、用途別のディレクトリが配置されています。
 ルートディレクトリは、たとえば、次のようになっています。
# ls -F /
TT_DB/       etc/         lib@         opt2/        sbin/
atok8/       export/      lost+found/  opt3/        src/
bin@         glocal/      mnt/         platform/    tmp/
dev/         home/        net/         proc/        usr/
devices/     kernel/      opt/         pub/         var/

 代表的なディレクトリの役割を紹介しておきましょう。
 

/dev     デバイスファイル
/etc     システムの設定、管理に必要なファイルを入れる
/home    ユーザのホームディレクトリが置かれる
/net     ネットワークを介して、他のマシンのファイルシステムを見る
/opt     各種アプリケーションを入れる
/sbin    各種コマンド(実行ファイル)が置かれる
/tmp     一時ファイル
/usr     ユーザが必要に応じて入れるコマンド等
/var     システム管理、維持に必要なワークファイルなどを入れる



Noriyo Kanayama