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UNIX上で使われるエディタには、viの外に有名なものとしてEmacsがあります。
アプリを使うことを専らとするユーザにはむしろEmacsユーザの方が多いくらいです。
しかし、システム管理者にとっては、エディタとして vi が使えることは必須
と言っても過言ではありません。それは、たとえばEmacsはシステムが立ち上がって
初めてその上のアプリケーションとして使えるものだからです。viは確かに
プログラムの一つですが、OSの一部として提供されるので、システム管理の段階でも
使用できます。(一時代前にはシステム管理者にはed(ライン・エディタ)の素養が
必要とされる時代もありました。)
viはUNIXのスクリーンエディターです。viは次のような特徴を備えています。
- テキスト作成の効率化を徹底的に追求し、そのためのきめ細かな機能が充
実している。
- そうしたコマンドをなるべく単純な文字入力(たいていは1文字)で実行
できる。
- UNIXのコマンドを自由に呼び出せ、テキストの作成のツールとして活
用できる。viの中でコンパイルやプログラムの実行も可能。
viはかなり充実した細かい機能も持っているエディタです。その詳細は、他書に
譲るとしてここではどうしても必要な知識に絞って説明します。
Noriyo Kanayama