使用中のコンピュータを止めることを、「シャットダウン」と言います。
UNIXは、複数のユーザが、ネットワークを介して使用することができますから、自分の目の前の機械を、遠く離れたところの人が使用している可能性があります。
そのため、システムの停止にあたっては、使用中の全てのユーザにメッセージを送り、一定の時間後にシステムを停止する方法を採ります。
そのために、通常は、shutdown コマンドでシステムの停止を行います。
shutdown コマンドは、停止するまでの時間を指定して起動することで、いつシステムがシャットダウンされるかをユーザ に
自動的に通知します。
なお、シャットダウンは、スーパーユーザでないと実行できませんので、プロンプトは"#" です。
# shutdown Shutdown started. 1998年08月01日 (土) 11時11分34秒 JST Broadcast Message from root (pts/0) on lxc3 (土) 7月25 11:11:... The system will be shut down in 1 minute # Shutdown started. 1998年07月25日 (土) 11時12分34秒 JST Do you want to continue? (y or n): y
何もオプションを指定しないときは、1分で、シャットダウンします。
この場合、直前に、確認メッセージが出ますので、キーボードからyを入力しない限り、シャットダウンしません。
確認のメッセージを省略したいときは、-y オプションを指定します。(次の例)
もし、直ちに、停止したいときには、次のようにします。
# shutdown -g0 -y Shutdown started. 1998年07月25日 (土) 11時12分14秒 JST
直ちに停止する時には、実行前に、who コマンドで、誰か使用中の人が居ないか確かめてからシャットダウンします。
シャットダウンは、ルートでないとできませんから、もし、一般ユーザとしてログインしているのでしたら、su コマンドを用いて、ルートになる必要があります。
su コマンドで、ルートのパスワードを入力することで、スーパーユーザになれます。
lxc3$ su Password: #一般のUNIXサイトでは、su コマンドで、ルートになれますが、本学の場合、セキュリティ面を考慮し、su コマンドを使用できなくしてあります。
# cd / # who 誰かログインしていないか。 # ps 重要なプロセスが裏で動いていないか。 # shutdown -g600 -i0 -y
シャットダウンの時刻が近づくと、ログインしている全ユーザと、
当該のマシンにリモートでマウントしているユーザの端末には、一
定の時間ごとに定期的に警告メッセージが表示されます。
シャットダウンの 5 分前には、ログインはできなくなります。
シャットダウンが終了すると、システムモニタモードになります。このとき、プロンプト表示が次のようになります。
> または ok
この状態になったら、電源を切ってかまいません。
シャットダウン後、再立ち上げする事もできます。立ち上げ後の「モード」については、次の「init」の項を参照してください。
使用法 shutdown -g 何秒後に停止 -i 立ち上げ後のモード 例 shutdown -g120 -i6 -y 120秒後に停止して再立ち上げ後モード6とする。確認は省略する。