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6.2.5 固定ディスクのデバイス名

Solarisでは、ハードディスクに対応したブロックデバイスファイルとキャラクタ デバイスファイルは異なったディレクトリに置かれています。

/dev/dsk
....... ブロックデバイスのディレクトリ
/dev/rdsk
....... キャラクタデバイスのディレクトリ

ハードディスクのデバイスファイルは、次のような名前をしています。

   /dev/[r]dsk/cWtXdYsZ   ここで、W,X,Y,Zは、一文字の数字。

例えば、/dev/dsk/c0t0d0s0 とか、/dev/rdsk/c0t3d0s5 は、正しいデバイス ファイル名です。 ここで、

1.
Wは、コントローラ・ナンバーで、システムに一つのコントローラしか 無ければ、常に0です。x86システムでIDEとSCCIの二つのインターフェースを 持っていれば、IDEが0番、SCSIが1番ということになります。

2.
Xは、バス・ターゲット・ナンバーで、SCSIコントローラの場合なら、装置の 背面のスイッチで設定されるSCSI IDです。IDEインターフェースであればこれ に相当する番号はありません。

3.
Yは、ドライブ・ナンバーで、ターゲットにつけられたドライブの数で す。SCSIではいわゆる論理ユニット番号、IDEなら0か1の値でしょう。

4.
Zは、スライス・ナンバーで、0から7までの値を取ります。全ディスクを 指定するには、スライス2を指定します。 ルートファイルシステムでは、習慣的に次の様なスライスを使います。 「スライス」は、以前、「パーティション a-h」と呼んでいたものと同じです。
0
/ (root)
1
swap
2
全ファイルシステム
6
/usr 



 

Noriyo Kanayama