mount tomrausi:/export/home /homeこのようにすると、NFSサーバtomrausiの/export/homeディレクトリを、クライアント の/homeディレクトリ上にマウントすることになります。以後、クライアント 側での/homeおよびそのサブディレクトリへの操作はすべて実際にはサーバ tomrausiのディスクに対して行なわれることになります。
mountコマンドのシンタックス(NFSマウントの場合)
mount [ -F nfs ] [ -o NFS固有オプション ] サーバ:ディレクトリ マウントポイント
ここで、「-F nfs」はファイルシステムの種類の指定ですが、マウントしよう とするファイルシステムの形式が「サーバ:ディレクトリ」という形の場合、 デフォルトでNFSマウントと解釈されますので指定の必要はありません。
「NFS固有オプション」のうち代表的なものには次のようなものがあります。
「サーバ:ディレクトリ」の部分にはNFSサーバのホスト名、shareされている ディレクトリ名(またはそのサブディレクトリ名)を指定します。
「マウントポイント」はあらかじめ作成済みの空のディレクトリ
です。
ファイルシステムもマウントポイントも指定せずに単に「mount」とすれば、 現在マウントされているファイルシステムについての情報が表示されます。
オプション -p では、/etc/vfstabの形式(後述)の出力が、オプション -vでは、 もっと詳しい情報が得られます。
以下に実行結果を出力しておきます。
ipc02$ mount / on /dev/dsk/c0t3d0s0 read/write/setuid on Thu Jul 30 19:38:48 1998 /usr on /dev/dsk/c0t3d0s6 read/write/setuid on Thu Jul 30 19:38:48 1998 /proc on /proc read/write/setuid on Thu Jul 30 19:38:48 1998 /tmp on swap read/write on Thu Jul 30 19:38:51 1998 /opt on sparc02:/opt read/write/remote on Thu Jul 30 20:02:05 1998
マウントコマンドの対象になるのは、必ずブロックデバイスであることに注意 して下さい。rawデバイスを指定してもマウントできません。
mount -F ufs /dev/dsk/c0t3d0s0 /
という操作により、物理ディスク/dev/dsk/c0t3d0s0の、ファイルシステムを、 システム全体のルートとして使用することができます。そして
mount -F ufs /dev/dsk/c0t3d0s6 /usr mount -F ufs /dev/dsk/c0t3d0s7 /home
は、スライス6,7上のファイルシステムを、それぞれ、/usr、/homeに重ね合わ せることになります。
上の三つのマウントコマンドが実行されると、単一のUNIXファイルシステムが 構成されるのですが、どの様なファイルシステムができあがるか、 理解できたでしょうか。
確認のため、簡単なテストをしてみたいと思います。以下にあげたファイルまた はディレクトリは、実体としては、0、6、7のどのスライスに属することになるのでしょ うか。帰属が不明なものは xとしてください。