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4.4 演習課題

注意: 以下の演習をコンソールから行なう場合、コンソールでは日本語表示ができな いためメッセージが日本語で表示されると読めないことになります。このよう な場合、以下のようにして英語モードに切替えて下さい。
LANG=C
export LANG

演習 4.1   まず、

ps -ef | grep nfs

を実行して、NFSサーバとして必要なデーモンが各マシンで動いていることを 確認して下さい。また、

ps -ef | grep mount

として、automountdが動作していることも確認して下さい。

演習 4.2   現在の皆さんの環境ではすでにシェアがされた状態になっていますので、 いったんシェアを解除します。

unshareall

コマンドを実行して下さい。

演習 4.3   皆さんの実習マシンには/pubというディレクトリが作ってあります。 この/pubディレクトリの下にexport1というディレクトリを作成し、 モード755に設定して下さい。 そして、export1ディレクトリの中に、this_is_自ホスト名というファイルを 作成しておいて下さい。

次に、これを他のマシンからのマウントを許可するように、 /etc/dfs/dfstabファイルに記述を行なって下さい。 このとき、一般ユーザから読み書き可能となるようにして下さい (まだ実際にshareを行なわないでください。それは後の問題で行なうことにします)。

演習 4.4   ルートディレクトリの下に、マウントポイント用に/mnt1というディレクトリを 作成しましょう。 そして、このディレクトリの下に、同じグループのそれぞれのマシンの/pub/export1を、 それぞれのホスト名と同じ名前のサブディレクトリにマウントできるように、 インダイレクトマップファイル/etc/auto_mnt1を用意してください。 すなわち、/mnt1/lxa1にはlxa1:/pub/export1が マウントされるような設定にして下さい。

マスターマップファイル/etc/auto_masterに対し、 /mnt1以下のマウントはこのマップファイル/etc/auto_mnt1によって 管理されるように行を付け加えて下さい。 これらの作業が完了したら、マップ変更を有効にするため

automount -v

を実行して下さい。

演習 4.5  
cd /mnt1/ホスト名

を実行してみて下さい。ホスト名は、同じグループのマシン全てについて試みて下さい。 おそらく、「No such file or directory」等のエラーメッセージが 表示されるでしょう。 これを確認したら、グループ内の各マシンでshareallコマンドを実行し、 先の問題で行なったdfstabの設定を有効にして下さい。その後であらためて

cd /mnt1/ホスト名

を実行し、shareを実行したマシンに対応したディレクトリには移動でき、 実際にそのサーバからディレクトリがマウントされていることを確かめて下さい。 (this_is_ホスト名というファイルがあるので分かるはずです)また、 root権限でのファイル作成ができないことを確認して下さい。

演習 4.6   各マシンで、/pub/export1に対し、root権限でのアクセスも許可するように /etc/dfs/dfstabの変更を行なって下さい。この変更を有効にするため、

unshareall

を実行し、(このとき、このディレクトリをマウントしているクライアント側で どのような現象が起きているか観察して下さい)その後で

shareall

を再び実行して下さい。その後、前問と同じように各ディレクトリへ移動し、 root権限によるファイル作成を試みて下さい。

演習 4.7   オートマウントによる透過的なユーザ環境の作成を行ないます。 グループの中で分担が違いますので注意して下さい。

演習 4.8   各自、一般ユーザとしてログイン及びrloginコマンドで お互いのマシンにリモートログインし、正しく自分のホームディレクトリが マウントされ、ファイルも作成可能であることを確認して下さい。

<これはオプションですので時間に余裕がある場合だけ行って下さい>

演習 4.9   先ほど担当したNFSサーバ以外のマシンにも新たなユーザのホームディレクトリを 作成し、そのユーザであればどのマシンからでもログインできるように各種設定を 行って下さい。



Noriyo Kanayama