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15.16 UNIXのコマンドを呼ぶ

viの威力は、「UNIXコマンドの呼び出し」によって最大限に発揮されます。UNIXのコマンドを呼び出すには、次のようにするだけです。

:!コマンド

たとえば、 :!ls  でディレクトリのファイル一覧を見ることができます。さらに :!cat ファイル名  のようにすれば、参照したいファイルを一時的に画面に表示することもできます。(リターンキーを押せば、もとのviの画面に戻ります。)date、calといった単純なコマンドは言うまでもなく、作成中のプログラムを、試験的にコンパイルしたり実行させたりすることも容易です。また、複数のコマンドを続けて実行するため、一時的にUNIXのコマンドライン入力になることもできます。(最近のエディターでは、当り前の機能になりましたが、viはその元祖と言えます。)

 :!csh

これで新しいシェルが起動されます。このシェルは、^dで終了し、もとのviの画面になります。 さらに便利なのは、コマンドの実行結果をテキストに付け加える機能です。

 :r!コマンド

これで、コマンドの結果がカーソルのある行の下に付け加えられます。 UNIXのコマンド、とりわけ各種のフィルターや自作のシェルスクリプトと組み合わせることによって、様々なことが可能となります。

 :r!head program
 :r!grep printf program
 :r!sed −n 4,8p program

それぞれ、ファイルprogramの、先頭の10行を読み込む、printfという文字列を含む行を読み込む、4行目から8行目までを読み込む、という働きをします。



Noriyo Kanayama