ディスク上のファイルシステムは、ハードディスクやCD-ROM、フロッピーディスクといった メディアにつくられ、メディアに応じて、異なったフォーマットが用いられます。
この中で、もっとも重要なのはUNIXファイルシステムで、Solarisでは、System V の 系列のs5ファイルシステムではなく、BSD系のファイルシステムであるufs (4.3 BSD Tahoe release の Fat Fast Filesystem)が用いられています。
CD-ROMのISO 9660フォーマットは、ファイル名がDOSと同じく8文字+拡張子3文字という
制限がありますが、Rock Ridge extensionという拡張仕様によってUNIXのようにこの
制限に収まらないファイル名も扱うことができます。
SolarisのhsfsでもこのRock Ridge extensions をサポートしていて、書き込みと
ハードリンクができないことを除いては、ufsと全く同じ機能を提供しています。
pcfsは、DOSのフロッピーディスクを、そのままSolarisで読み書きできるというものです。4.1
なお、これらのファイルシステムの名称はUNIXシステムのベンダーごとに異なります。 たとえば、同じCD-ROMのISO 9660フォーマットが、Solarisではhsfs、パソコンUNIXの Linuxではiso9660、商用パソコンUNIXのSCO UNIXではHSなどと表されます。