next up previous contents
Next: 4.1.2 ネットワーク上のファイルシステム Up: 4.1 ファイルシステムの種類 Previous: 4.1 ファイルシステムの種類

4.1.1 ディスク上のファイルシステム

ディスク上のファイルシステムは、ハードディスクやCD-ROM、フロッピーディスクといった メディアにつくられ、メディアに応じて、異なったフォーマットが用いられます。

・ufs
UNIX ファイルシステム            ハードディスク
・hsfs
High Sierra and ISO 9660 ファイルシステム  CD-ROM 
・pcfs
PC ファイルシステム             フロッピーディスク

この中で、もっとも重要なのはUNIXファイルシステムで、Solarisでは、System V の 系列のs5ファイルシステムではなく、BSD系のファイルシステムであるufs (4.3 BSD Tahoe release の Fat Fast Filesystem)が用いられています。

CD-ROMのISO 9660フォーマットは、ファイル名がDOSと同じく8文字+拡張子3文字という 制限がありますが、Rock Ridge extensionという拡張仕様によってUNIXのようにこの 制限に収まらないファイル名も扱うことができます。 SolarisのhsfsでもこのRock Ridge extensions をサポートしていて、書き込みと ハードリンクができないことを除いては、ufsと全く同じ機能を提供しています。

pcfsは、DOSのフロッピーディスクを、そのままSolarisで読み書きできるというものです。4.1

なお、これらのファイルシステムの名称はUNIXシステムのベンダーごとに異なります。 たとえば、同じCD-ROMのISO 9660フォーマットが、Solarisではhsfs、パソコンUNIXの Linuxではiso9660、商用パソコンUNIXのSCO UNIXではHSなどと表されます。



Noriyo Kanayama