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ファイル/etc/vfstabの書式は、次の通りです。
device device mount FS fsck mount mount
to mount to fsck point type pass at boot options
- device to mount
- 後で見るNFSの場合、ここは、ホスト名:
ディレクトリという
形をしています。ローカルディスクをマウントする場合
/dev/dsk/c0t3d0s?という形になります。
- device to fsck
- fsckするデバイス名を指定します。
形をしています。fsckは、rawデバイスにたいして行なわれますので、
ここは、ローカルディスクの場合
/dev/rdsk/c0t3d0s?という形になります。NFSマウントなどufs以外の
ファイルシステムの場合には、
fsckは行ないませんので、ここには、'-'を記述します。
- mount point
- filesystemがマウントされるべきディレクトリの
フルパス名です。
- FS type
- NFSマウントの場合には nfs が、ローカルディスクを
マウントする場合には、ufsがはいります。この他に、Solarisがサポート
しているファイルシステムには、hsfs, pcfs, proc, swap, tmpfs,cachefs
などがあります。
- fsck pass
- fsckのパスを示します。このフィールドは、
nfs等、ufs以外のファイルシステムの場合には、'-' となります。
- mount at boot
- boot時にマウントするか否かを、'yes', 'no'
で指定します。
- options
- 様々のマウントオプションがあります。
オプションについては、NFSの章を参照してください。
この/etc/vfstabに記述されたファイルシステムを手動でマウントする場合は、ファ
イルシステムのタイプは省略できます。また、マウントポイントとデバイス名
のどちらか片方も省略できます。これらの情報は自動的に/etc/vfstabから検
索されるからです。
たとえば、上の/etc/vfstabの例で言えば
mount /opt
などのコマンドも有効だということです。
さて、ここで問題を一つ。fsckコマンドやmountコマンドは/binディレクトリ、
つまりルートスライスにあるのが普通ですが、ではシステムの起動時、ルート
ファイルシステムがマウントされていない時点でどうやってmountコマンド
やfsckコマンドが使用されるのでしょう。ちょっとした矛盾のようですが、
じつはシステムの立ち上がりの時はルートパーティションのみがmountコマン
ドによらずにリードオンリでマウントされます。その後ファイルシステムに異
常がなければ改めてリード・ライト可能でマウントし直されるのです。
もし/etc/vfstabの/usrファイルシステムの記述などが間違っていて/usr以下
がマウントできず、ルートファイルしシステムもリードオンリのままになってし
まった場合は、remountオプションを使用してルートファイルシステムをmount
し直します。そして、/etc/vfstabを修正すれば良いわけです。
Noriyo Kanayama