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2.8.2 /etc/hosts

ネットワークの設定で最初に行うべきことは、マシンのIPアドレスを決めて、 そのアドレス設定を、ネットワーク上の全てのマシンに伝えることです。 各マシン上の/etc/hostsファイルが、このネットワーク上で共通の データベースの役割を果たします。

ネットワーク上で、/etc/hostsの内容は同一であるべきですので、もしも、 ネットワークに新しいマシンがホストとしてつけ加われば、 このマシンのIPアドレスとホスト名を含むように、ネットワーク上の全ての マシンの/etc/hostsは書き直されなければいけません。 (こうした煩雑さを避けるための、NISを使った hosts情報の管理については、後の章で扱います。)

このファイルは、IPアドレスとホスト名からなり、次のような 形をしています。

127.0.0.1       localhost               loghost
202.11.96.10    newkamui.wakhok.ac.jp   rewkamui
202.11.96.11    rishiri.wakhok.ac.jp    rishiri
202.11.96.12    rebun.wakhok.ac.jp      rebun
#
202.11.99.33    hydorogen.wakhok.ac.jp  hydrogen   lxa1
202.11.99.34    helium.wakhok.ac.jp     helium     lxb1
202.11.98.106   tin.wakhok.ac.jp        tin        lxj5
例えば、202.11.96.10 の IP アドレスに対するマシンの正式名称が newkamui.wakhok.ac.jp ですが、3番目以降には別名を定義出来ます。 最初の 127.0.0.1 は特別な IP アドレスで、ループバックアドレスと言います。 このアドレスは常に自分自身を意味します。 通常、自分のマシンのループバックアドレスに loghost を登録しておく事が必要です。 ( システムのログが syslogd を通じて、この loghost に送られます。逆に、自分以外の 別のホストに送ることも可能です。) ここで、正式名称には FQDN (Fully Qualified Domain Name) を付けた方が良い でしょう(理由は、mail のところで学びます)。



Noriyo Kanayama