2-4:簡単な日本語入力

パソコンでの日本語入力は、ワープロに付属の機能ではありません。
日本語入力は単体のソフトとして動作しているので、どのソフトに対しても、同様の操作で日本語入力を行うことができます。
ですから、今回はワード上で日本語入力練習をしますが、この操作はメールで文章を入力する場合やホームページで検索を行う場合などでも共通の操作となります。

なお、使用する日本語入力のソフトは「IME2000」という最も標準的なものです。


下図はワードが起動した画面です。このとき、赤で囲まれた画面の右下に注目してください。

    

右下部分を拡大したのが下図です。これが日本語入力の状態を示しています。特にの赤で囲んでいるところ重要な情報です。
  ここが「あ」のときは日本語入力がオン(できる)状態です。この状態を「全角モード」ともいいますので覚えておいて下さい。

    



日本語入力をオフ(できない)状態にするには、下図で示している「Alt」キーと「半角/全角漢字」キーを同時に押してください(その他にも方法はありますが、今回は割愛します)。

        

すると、先ほどの表示は下図のように「A」と変化しました。このときは日本語入力がオフ(できない)状態です。この状態を「半角モード」ともいいます。

    

ここでさらに「Alt」キーと「半角/全角漢字」キーを同時に押す「日本語入力モード(全角モード)」に戻ります。

  つまり「Alt」キーと「半角/全角漢字」キーを同時に押すことで、「日本語入力モード(全角モード)」⇔「日本語入力オフモード(半角モード)」と交互に切り替わることになります。



 
それでは、入力をしてみましょう。本学では「ローマ字入力」で日本語を入力します。

     入力練習です。
 

  と入力するための説明をします。

  「入力練習です。」はひらがなで書くと「にゅうりょくれんしゅうです。」となります。
 
  ですから、書き出しは「に」となりますが、ローマ字入力の場合は「にゅ」(nyu)と入力した方がいいでしょう。
  「にゅ」は、「n」→「ny」→「にゅ」というように nyu の最後の u を入力したときに初めてひらがなで表示されます。

  「にゅ」の次は「う」です。これは u を入力するとすぐに「う」と表示されます。

  このように入力を繰り返すと下図のようになります。
    

  ここで、文字の下についているアンダーラインは「まだ日本語を入力中です」という意味です。
  (「。」の後ろにある矢印については後述します)

適当な長さを入力したら漢字にします。
  漢字にするには「スペース」キーを入力します。
    
 

  すると、さきほどのひらがなが、下のように漢字に変換されます。
    

  この例では、あまり他の漢字になりようがありませんが、同じかな読みでも、いくつかの漢字の候補が考えられる場合があります。
  そのような区切り(文節)をコンピュータが解釈して上図のように漢字に変換したわけです。

  この場合「入力」の部分が変換対象になっているので、もしコンピュータが最初に示した漢字が違うのなら、「スペース」キーを押して次の候補にすることができます。

文節は移動させることができます。上の例で、「入力」は思ったとおりの漢字だが、「練習です。」はこの漢字ではないという場合、「練習です。」という文節に移動して次の候補にすればよいです。
  文節の移動は「左右カーソル移動」キーを使用します。

    

  この例で、右に移動すると次のような状態になります。
    
  これで変換対象となる文節が替わったわけです。
  ここで「スペース」キーを押して、次の候補漢字を表示させてみます。外来語などのカタカナや人名などもかなり充実していますので、たいていはスペースキーで候補を出していけば、望みの漢字(カタカナ)があるはずです。
    

全ての文節の漢字が正しければ、「Enter」キーを押すことで漢字が確定されます。

    

    

  確定された漢字は、アンダーラインも青黒反転の表示もなくなります。


もし、変換中の文章を誤って入力していたことに気づいた場合は、「Esc」キーを押してひらがな入力状態にしてから、この後のトピックで解説する「移動」や「削除」を用いて直してください。
  全てを消して打ち直した方が早い場合は、さらに「Esc」キーを押すと日本語入力中の文章が消えます
  



  長い文章をすべてひらがな入力してから漢字変換すると、下にあるようにコンピュータが誤って文節を解釈することが多くなります。また、入力する人間もどこまで入力したのか判別が難しくなります。ですから、慣れないうちは特に、漢字への変換は長すぎない適当なところで行う方がよいでしょう。
 

  ※余談※
  文節自体をコンピュータが誤って認識する場合もあります。

  「あしたはいしゃにいく」

  これは「明日歯医者に行く」とも「明日は医者に行く」ともとれます。
  このような文節自体を直す方法については、次回の講習で行います。
 
 
 

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