なお、使用する日本語入力のソフトは「IME2000」という最も標準的なものです。
下図はワードが起動した画面です。このとき、赤で囲まれた画面の右下に注目してください。
右下部分を拡大したのが下図です。これが日本語入力の状態を示しています。特にの赤で囲んでいるところが重要な情報です。
ここが「あ」のときは日本語入力がオン(できる)状態です。この状態を「全角モード」ともいいますので覚えておいて下さい。
すると、先ほどの表示は下図のように「A」と変化しました。このときは日本語入力がオフ(できない)状態です。この状態を「半角モード」ともいいます。
ここでさらに「Alt」キーと「半角/全角漢字」キーを同時に押すと「日本語入力モード(全角モード)」に戻ります。
つまり「Alt」キーと「半角/全角漢字」キーを同時に押すことで、「日本語入力モード(全角モード)」⇔「日本語入力オフモード(半角モード)」と交互に切り替わることになります。
入力練習です。
と入力するための説明をします。
「入力練習です。」はひらがなで書くと「にゅうりょくれんしゅうです。」となります。
ですから、書き出しは「に」となりますが、ローマ字入力の場合は「にゅ」(nyu)と入力した方がいいでしょう。
「にゅ」は、「n」→「ny」→「にゅ」というように nyu の最後の
u を入力したときに初めてひらがなで表示されます。
「にゅ」の次は「う」です。これは u を入力するとすぐに「う」と表示されます。
このように入力を繰り返すと下図のようになります。
ここで、文字の下についているアンダーラインは「まだ日本語を入力中です」という意味です。
(「。」の後ろにある矢印については後述します)
適当な長さを入力したら漢字にします。
漢字にするには「スペース」キーを入力します。
すると、さきほどのひらがなが、下のように漢字に変換されます。
この例では、あまり他の漢字になりようがありませんが、同じかな読みでも、いくつかの漢字の候補が考えられる場合があります。
そのような区切り(文節)をコンピュータが解釈して上図のように漢字に変換したわけです。
この場合「入力」の部分が変換対象になっているので、もしコンピュータが最初に示した漢字が違うのなら、「スペース」キーを押して次の候補にすることができます。
文節は移動させることができます。上の例で、「入力」は思ったとおりの漢字だが、「練習です。」はこの漢字ではないという場合、「練習です。」という文節に移動して次の候補にすればよいです。
文節の移動は「左右カーソル移動」キーを使用します。
この例で、右に移動すると次のような状態になります。
これで変換対象となる文節が替わったわけです。
ここで「スペース」キーを押して、次の候補漢字を表示させてみます。外来語などのカタカナや人名などもかなり充実していますので、たいていはスペースキーで候補を出していけば、望みの漢字(カタカナ)があるはずです。
全ての文節の漢字が正しければ、「Enter」キーを押すことで漢字が確定されます。
確定された漢字は、アンダーラインも青黒反転の表示もなくなります。
もし、変換中の文章を誤って入力していたことに気づいた場合は、「Esc」キーを押してひらがな入力状態にしてから、この後のトピックで解説する「移動」や「削除」を用いて直してください。
全てを消して打ち直した方が早い場合は、さらに「Esc」キーを押すと日本語入力中の文章が消えます。
※余談※
文節自体をコンピュータが誤って認識する場合もあります。
「あしたはいしゃにいく」
これは「明日歯医者に行く」とも「明日は医者に行く」ともとれます。
このような文節自体を直す方法については、次回の講習で行います。