面白いホームページとは?
さて、どのようなホームページを作れば面白いといえるのでしょうか…無論、最終的には「面白い」というのは主観的な評価ですから、どのようなページでも自分が納得すればよいということもできます。
とはいっても、やはりインターネット(WWW)の価値は、人に見てもらうことにあるわけで、どうすれば客観的に見ても他人の評価を得られるページを作れるかというのは重要な問題でしょう。
これは、よく考えれば特にホームページに限ったことではなく、趣味や仕事で文章を書いたり、絵を描いたりといった、「自分でなにがしかの新しい情報を生み出す」という作業について回る問題ですが、特にホームページについて言えば、次のようないくつかの観点があると考えられます。
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情報に専門的な価値がある
専門的、技術的な情報を公開しているページは、そのような情報を探し求めている人にとって、非常に価値のあるものです。
この市民講座のページもそのような例と言えますが、個人でこのような特定のテーマについての力の入ったテキストを作成している方もいます。たとえば、このページのように健康や薬に関する情報というのも多くの人が注目する例の一つです。必ずしも実用に即したものでなくとも、たとえば趣味の分野で、御自分で人に手ほどきしてあげられるようなことがあれば、価値のあるページをつくる材料になります。
「私程度の者が手ほどきなど…」と思われる慎み深い方もいらっしゃるでしょうが、知識というものは、簡単なことであってもまったく知らない人にとっては価値があるものなのです。別にインターネットを通じてページを見ている全ての人に対して価値のあるページを作ろうと肩に力を入れる必要はありません。初心者に対するアドバイス、入門のための知識、ちょっとしたこつといったものは、どのジャンルであっても需要があるものです。インターネット上に、仮に不要な情報があっても見なければよいだけの話です。選択は見る側にまかせて、気軽に自分のもっているささやかな情報を他人と共有しましょう。
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情報に金銭的、物品的価値がある
人は実利に弱いもの…プレゼントなどを行っているページは人気があるようです。自分でプレゼントを行わなくとも、そういったページへのリンクを集めるだけでもそこに新たな価値が生まれるのがWWWの面白いところです。この種の有名なページとして、とくとくページなどがあります。
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視覚的に優れたデザイン
皆さんが見ているこのページは、視覚的には味もそっけもないページですが、効果的に背景の画像やテーブル(表)を使うことで、変化をつけることができます。
サンプルとして私のホームページを見ていただくと、
という模様が並んでいますが、これは枠の太さを0に設定した表を使って配置しています。こうすれば、ある程度細かく画像を配置する場所をページの中でコントロールできます。
ただし、画像が大きくなると、電話回線で家からページを見る人などにとっては、いわゆる「重いページ」として嫌われます。センスよく、比較的小さな画像とテーブルなどを組み合わせてアクセントの効いたページを作れればいいのですが。
次に紹介するのは個人のページではなくて、パソコン用のビデオチップメーカのページですが、なかなかビジュアル的にはセンスのあるデザインになっています。
http://www.nvidia.com/
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マルチメディアを使ったページ
WWWの最新の技術を使って、アニメーションやゲーム、あるいは3D空間の中を動き回るなど、他のメディアにない多彩な表現をすることができます。ただし、こういったものを作るには新しい知識を自分で仕入れなければなりませんし、前の項目と同じく、「重いページ」にならない注意は必要です。
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「同好の士」を集める
"Yahoo"や"goo"などの検索サービスは、「情報が集まって新たな価値を産む」例といえます。個人でこのような膨大なデータを集めるのはなかなか大変ですが、自分の趣味などの特定のテーマについて、関連したページを集めた「リンク集」を作って公開すれば、同じ趣味の人には大変役立ちます。また、メールなどでさらに新しいページの情報をもらうようにすれば、さらに人の輪が広まっていきます。「このジャンルならこの人のページを見れば、他のページへも大体行けるだろう」というふうになれば成功といえます。いくつか例を示します。
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本学ロシア語担当、岩本講師のページ
"Links"の項目は研究者の間でも評価が高いそうです。
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ハムスターMLのホームページ
最近、ハムスターをペットとして飼う人が増えているようですね。
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情報が新鮮である
これを実践するのはなかなか大変なことです。かくいう私も、ついホームページの更新が遅れがちです。新着情報が見やすくまとめられているページは、見るほうも助かります。ページの中の、更新された項目を"What's
New?"という見出しでまとめている場合も多いようです。
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独特の味わいがある
上のどの項目にもあてはまらなくても、なぜか何度も見に行ってしまう不思議なページというのも世の中にはあるようです。これは決まった方法論があるわけではありませんから、個人のセンスの問題ということになりますが…
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momma@wakhok.ac.jp
Last modified: Thu Nov 27 18:24:56 1997