盗聴法によってもたらされるであろう恐怖

2000年度     T.S.

   盗聴法によって起こりうる影響とそれがもたらす悪影響について自分なりに考えた結果、以下のような結論を考えます。
まず第1に盗聴法がもたらす利点として、犯罪組織や汚職などの組織捜査に対しての情報収集や逮捕を決定的にする証拠の収集です。
  まず現在の盗聴法では、裁判所の決定をもって執行される事になりますが、それが正しく行われるとの保障はありませんし、仮に裁判所の決定が正しく行われていてもそれが傍受される側に伝えられることは全てが終わった後、もしくはそのこと事態が伝えられる事はありません。
第2に、盗聴法によって傍受される物は電話だけでなく、手紙や電子メールと言った物にまで傍受される範囲が及びます。
物理的な盗聴法、すなわち古典的な壁越しや小型の盗聴用無線マイク・発信機と言った物以外
にNTT等の電話局での通信傍受。郵便局での配達前の郵便物の開封。
そして、インターネットプロバイダーのサーバーからの電子メールの検閲が裁判所の許可さえあれば可能になったのです。
  しかし、現在の警察組織の腐敗ぶりから考えると、それらの行為が全て裁判所の許可を取るとは失礼とは思いますが考えられません。
   それこそ全て事後承諾。終わってからの、踏み込んでからの後付け、どんな手段を取っても逮捕すれば良いと考える警察組織。それこそ誤認逮捕、犯人を仕立て上げる事に秀でた無能な日本警察には与えてはいけない武器であり、法であると考えます。
そして、それを踏まえ考える事は、普段話している友人、恋人等と言った人との電話による会話や、手紙、電子メールのやり取りが全て「知らないうちに」筒抜けになっている恐れがあると思うのです。
  例えば警察組織、日本政府、天皇等に対する不穏な発言、例えばふざけて爆破や占拠、暗殺等と言った事など反社会的な発言を街で友人、知人等と話したとします。それが例えゲームの中の話しだとしても、それをたまたま隣にいた人間や警察組織等の人間が聞き、「これは大変!!」と通報等したとします。
そして裏付け捜査を題して、もっとも簡単でもっとも高率的な捜査。すなわち盗聴が実行されるのです。
(それこそ日本中、足を棒にして走り回り家族、友人、知人関係等の売裏付け捜査の必要性が一切無くなるのですから)
まず、怪しい段階では取るとは思いませんが、裁判所の許可を取ったとします。
そして、ここ数年で実行されると思うのですが、国民総背番号制が執行されているとすれば、その番号を入力するだけで本人の住所、氏名、生年月日、出身、現主在地、経歴、学歴、職歴、病歴等の個人情報の一切合切が知られます。
例えば私の場合ですとこんな感じでしょうか?(公開可能と思われる個人情報以外は伏せてありばすが、プライバシーの問題もありますのでご了承下さい)

番号1980−AB1234−5678
本名:T.S (仮名) 1980年11月1日生まれ
出身地:北海道札幌市、本籍:北海道札幌市、現在地:北海道稚内市富岡○丁目○―×
血液型:AB+、家族構成:父●× (別記) 母○◎ (別記) 妹○△ (別記) 弟□× (別記)
電話番号:○×△―○○×●、学歴、札幌市立●×小学校○○年卒、○×中学校○○年卒
成績は中の下、特筆事項として中学の一時期不登校の経験あり。
病歴:虫歯○本治療(医療データ参照)身長178cm 体重60kg 視力右0.5 左0.5
口座番号:郵便局123?4567?890 北海道銀号098?765?4321
電子メールアドレス:○×▲□●@wakhok.ac.jp 使用プロバイダーサービス ○×プロバイダ
犯罪暦:なし 指紋番号123?4567?890 支持政党:○×党

こんな感じでしょうか?もちろん実際はもっと詳しい事が載る事になると思います。
銀行口座のパスワードや利用明細、友人、知人関係や普段の行動までも載るのでしょう。
レンタルビデオで何を借りたとか、オービスやNシステム等を利用しての行動履歴、どこどこで何を食べて何を買って、インターネットでどうゆうサイトを回った等etcetc…
それこそ本人の知らない事までも詳しく情報として知られる事になります。
部屋には知られないうちに盗聴機が仕掛けられ、落ち着くはずの部屋の中での行動や会話、あまさず全て筒抜けになります。
友人や知人、年始年末の挨拶等の私的な郵便物やクレジットカードの明細等の送られてくる全ての郵便物は開封され、目を通されます。場合によっては警察の手で補完される事になるのでしょう。
インターネット上での掲示板の書き込みや、チャットでの会話も全て覗かれ、記録が取られます。
電子メールでのやり取りもたとえ暗号化されていても解読され、中身を読まれる事になります。
これらが本人の全く知らないうちに行われる事になるのです。
そして、その危険人物と見なされて、裁判所の許可をとっていなければ申請し、証拠固めをし、逮捕となります。
そして、特に危険性がないと判断されれば「本人」には「なにも伝えられず」すべてが闇に葬り去られるのです。
 これほど恐い事があるのでしょうか?もしそんな世の中になり、気軽に電話で話したり、手紙を出したりと言った行動が全て誰かに聞かれているとしたら?
 前に新聞でイギリスの諜報部が、国内の全てのプロバイダサーバとリンクし、やり取りされる全ての電子メールを解読し、読む事ができるようにすると言うのがありました。
これは立派な検閲であり、戦時中の軍隊ではないのですからやってはいけない行為だと思います。
 国民のプライバシーを侵害してなにが治安維持でしょうか?なにが国民の警察でしょうか??
 私はそのような恐れがある法律が施行されてしまったのをとても残念に思います。
それも現在の国民の意見を繁栄出来ない行政にあると思うのです。
保身しか考えない政治家、自分の金もうけの為に動く政治家、無能な政治家…
これらが現在の腐敗した日本政府の真の姿だと思うのです。
そして、少数の正しい意見が多数の間違った意見に消されてしまうのです。
これでいいでしょうか?前回の選挙で投票した政党は無能な党首の政党に負けてしまいました。
国民の代表たる総理大臣をなぜ私達が選出できず、そして辞めさせることが出来ないのでしょか?
 盗聴法からは離れてしまいますが、この腐敗した政治をなんとかしなければ今後もこのような法律は次々と施行されていくのでしょう。
しかし、何十億分の1に過ぎない私の意見で国が動く事はありません。
せめて現在の与党が政権を握らないように自分に与えられた一票を正しいと思う政党に投票しようと思います。
これぐらいしかできる事がありませんが、しないよりは全然ましだと思いますので。
最後になりましたがこのレポートを読んで下さった方、変な文章になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
決して上手い文章ではないと思いますが、自分の言いたい事は言えたと思っております。
これ以上間違った法案が可決されないように、自分に与えられた権利はきっちり行使しましょう。
私は自分の権利は放棄せず、必ず行使しようと思っております。
最後まで読んでいただいてありがとうございますした。