Tomcatのインストールと使い方


JSP や Servlet を動かすには「Webコンテナ」が必要になります。

Tomcat は、Jakarta Project が 開発している Webコンテナです。Javaで書かれています。 Jakarta Project は、 オープンソースの Javaプログラムをたくさん開発している団体です。 そのため、Tomcat もオープンソースになっており、 活発に開発が続けられています。

Tomcat は Apache などの既存の Webサーバに組み込んで使えるほか、 Tomcat単独でも Webサーバとして使えます。

Tomcatのインストール方法

  1. zip形式のファイルをダウンロードする
  2. zipファイルを展開する
  3. Tomcatが置かれているディレクトリを CATALINA_HOME という環境変数に設定する
  4. %CATALINA_HOME%/conf にある tomcat-users.xml を編集する (後述)
  5. %CATALINA_HOME%/bin にある startup.bat で Tomcat が起動する
  6. Webアプリケーションの配備には、アプリケーション・マネージャを使う。 ユーザ名とパスワードは、tomcat-users.xml で追加したユーザ名とパスワードを使う。
  7. %CATALINA_HOME%/bin にある shutdown.bat で Tomcat が終了する

tomcat-users.xml の編集

"manager" というロールを作るために、次の要素を加える。

  <role rolename="manager"/>
 

manager ロールをもったユーザを作成する

  <user username="tomoharu" password="hogehoge" roles="tomcat,role1,admin,manager"/>

ご参考 (少し古い情報です)

ここでは、Windows2000 に Tomcat 5.0.25 をインストールする例を示します。

0. 準備

1. 環境変数の設定

環境変数 JAVA_HOME と CATALINA_HOME をそれぞれ設定します。

「コントロールパネル」-->「システム」-->「詳細」タブ -->「環境変数」 を開きます。このようなウィンドウが出てきます。

「新規」ボタンを押して、変数名に「JAVA_HOME」、 変数値に J2SE がインストールされているフォルダをそれぞれ指定します。

同様に、変数名に「CATALINA_HOME」、 変数値にこれから Tomcat をインストールしようとするフォルダをそれぞれ指定します。

設定が終わったら、「OK」ボタンを押します。

2. インストール

まず、jakarta-tomcat-5.0.25.exe をダブルクリックして インストールを開始します。

Tomcat をインストールするフォルダを指定します。 本学実習室にインストールする場合は、 Zドライブ以下の適当なディレクトリを指定してください。

Tomcat の管理をする admin のパスワードを聞かれます。 適当なパスワードを入れてください。空でも構いません。

このウィンドウが出てきたら、インストールは終了です。

3. ポート番号の変更 (本学実習室の場合)

Tomcat をインストールしたフォルダ (CATALINA_HOME) の conf フォルダにある server.xml を編集します。

server.xml 中の次の行の "8005" の部分を

      <Server port="8005" shutdown="SHUTDOWN" debug="0">

"8006" に変更します。

      <Server port="8006" shutdown="SHUTDOWN" debug="0">

編集前の状態

編集後の状態

4. Tomcat の起動

2階実習室では、メニューから Tomcat を起動しようとしてもうまく動きません。 原因は不明です。

そこで、まずコマンドプロンプトを出して、 次のコマンドを実行します。

%CATALINA_HOME%\bin\startup.bat

5. Tomcat の終了

やはりコマンドプロンプトから、 次のコマンドを実行します。

%CATALINA_HOME%\bin\shutdown.bat

Last modified: 2004-06-16 (水)
tomoharu@wakhok.ac.jp