next up previous contents
Next: 本書で学ぶこと Up: はじめに Previous: classからbeanへ

beanを特徴づけるもの

Java Beansは、実体としては、beans相互とbuilderとのインターフェースが「規格化」 された、Java classと必要なresourceの集まりです。 Java Beansでは、あるbeanは、それを直接に構成するJavaクラスとは別に、概念的に、 三つのものから構成されると考えます。

第一のものは、「プロパティ」と呼ばれるものです。プロパティは、あるbeanの性質を 決め、その振る舞いを左右します。あるプロパティは、他のbeanのプロパティと連動し て変化するように結び付けられたり、あるいは、プロパティの変更を拒絶することが 出来ます。

第二のものは、「イベント」です。あるbeanは他のbeanにイベントを送ることで、 コミュニケートします。後で、詳しく見るように、実際には他のbean上で、ある メソッドの呼び出しを行っているのですが、これを「イベント」のレベルで考える ことに大きな意味があります。 イベントの中でも、プロパティの変更を伝えるPropertyChangeEventは、大きな 役割をになっています。

Java Beansを構成する第三のものは、「メソッド」です。beanが、Javaのクラスから 出来ていることを考えれば当然なのですが、それらの中でも、あるプロパティの 値を獲得するメソッドとあるプロパティに値を設定するメソッドが、特に重要です。 Java Beansでは、これらのメソッドは、getter,setterと呼ばれています。

Java Beansを知るためには、Java BeansのProperty,Event,Methodとその処理について 知らなければなりません。



maruyama@wakhok.ac.jp