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2.6 ホームディレクトリの設定

 UNIXでは、各ユーザは、「ホーム・ディレクトリ」と呼ばれる、各人の所有するファイルを置く領域を与えられます。各ユーザは、ログインすると、そのホーム・ディレクトリにいることになります。1ユーザに1つずつホームディレクトリが与えられますので、ユーザは、あたかも、団地の一部屋を与えられたかのように、自分の部屋の中は自由に使えるほか、他人の部屋を訪問したり、共用スペースに出入りしたりすることができます。
 この、ホーム・ディレクトリをどこに置くかを、パスワードファイルの中で設定します。
 /etc/passwd ファイルの第6フィールドには、このホームディレクトリのパスを記述します。
 ホームディレクトリは、一般に /home ディレクトリの下に作りますが、本講座では、/summer の下に作ります。
 
 スーパーユーザは、ユーザ登録の際、
   1./etc/passwd ファイルに、ホームディレクトリの位置を記述する。
   2.実際に、mkdir コマンドでそのホームディレクトリを作成する。
   3.環境設定ファイル(後述する .profile など)を、ホームディレクトリに配布する。
   4.chown,chgrp コマンドにより、そのディレクトリの所有者を、登録したユーザ、グループに設定する。
 
 という作業をします。この作業は、上記の順番で行わなければなりません。(実際には、この作業は、後で述べる useradd コマンドを使用することで、自動的に行われます。)



Noriyo Kanayama