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2.8 ユーザ環境の設定

 UNIXでは、ログイン時に、ユーザの環境を設定するためのファイルがあります。これらのファイルは、ユーザごとに、そのホームディレクトリに置かれ、ユーザが、自分の好みに応じて書き直すことができるのですが、一番はじめには、あらかじめ配っておかなければなりません。それも、ユーザ登録時の重要な仕事です。
 ユーザの環境ファイルは、Cシェルでは、 ".profile" 、Bシェル、Kシェルでは ".login" 等です。このように、環境設定ファイルは、先頭が "." で始まる名前で、通常の "ls" コマンドでは表示されませんが、 "ls -a" のように、オプションをつけることで、表示されます。
 これらの環境設定ファイルの原型となるもの(スケルトン)を、/etc/skel ディレクトリにあらかじめ作成しておき、ユーザ登録時には、これをコピーして使います。
(注:本講座では、都合により /pub/skel ディレクトリに作成します。)
 
 これらのファイルは、それぞれのシェルスクリプトで記述されています。ユーザ個人に対する設定の書かれる部分もありますが、できるだけ共通に使用できるよう、工夫されています。たとえば、ユーザ名はシェル変数を用いて LOGNAME 、ユーザの使用するホームディレクトリの置かれるサーバーの名前はHOMESERVER などと記述しておくと、そのまま、全員に配布して使用できます。
 それでも、個人的な設定が必要な場合は、シェルスクリプトなどで記述する必要がありますが。内容を理解するにはシェルスクリプトの知識が必要ですので、ここでは、ざっとふれるにとどめます。



Noriyo Kanayama