UNIXネットワークで、最も重要なアドレスが、ネットワーク層の IPアドレスで、4byte , 32bit のアドレス ( IPv4 ) です。 このアドレスは、本来は、NIC (Network Information Center)から、正式に 取得すべきものですが(日本では、JPNIC が管理しています)、 外部のネットワークと接続しないならば、 各サイトで自由に設定しても構いません(逆にネットワーク接続をするならば、 必ず取得しなければなりません)。
IPアドレスは、「192.9.200.10」のように、各バイトを10進であらわし、
ピリオドで区切って表現します。
Internet では、第1バイトの 1bit 目が 0 で、 残り 7bit が netid であるネット ワークをクラス A としています(0-127)。 従って、クラス A のサイトでは、 第2バイト以下のアドレスを自由に割り振る事が出来ます。 同様に、1bit 目が 1, 2 bit 目が 0, 残り 14 bit が netid である ネットワークをクラスB としています(128-191.xxx)。 従って、クラス B のサイトでは、第3、第4バイトの 16 bit を hostid に割り振れます。 最後に、先頭の 1,2,3 bit が、1,1,0 で、残り 21 bit が netid であるネット ワークをクラス C としています(192-223.xxx.xxx)。 従って、hostid は、8 bit(256) ありますが、。 それらすべてをマシンにすべて割り振れるかというとそうではなく、 255 はブロードキャストに、0 はネットワーク自体に用いられるので、 ホストの指定に可能なアドレスは、各バイトに対して 254 個です。 その他に、クラス D, E がありますが、当面関係はありません(クラス D はマルチ キャスト用、クラス E は予約されたクラスで、現在では Internet の実験用です。 当然一般には使用禁止です)。
最近では、このアドレス資源が枯渇しつつあり、特別な事情が無い限り、
クラス C しか取得する事は出来ません
(複数のクラス C のアドレスを取得する事は、規模によっては可能です)。
更に、小規模な申請に対しては、CIDR (Classless Inter-Domain Routing)
を用いた割り当てがされるようになってきています。
ホスト名とIPアドレスの対応表は、ファイル /etc/hosts に収められて います( DNS での管理もあります)。 このファイルは、/etc/passwd , /etc/fstab 等とならんで、 システム管理上、最も重要なファイルの一つです。