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dd は不要な行を消すだけの目的で使えますが、他にも用途があります。
そのためには、「バッファ」という考え方を知る必要があります。
ddで消された行は画面からは見えなくなりますが、完全に失われたわけでは
ありません。「バッファ」と呼ばれる場所に一時的に保存されています。
バッファを扱うコマンドで、よく使用されるものを紹介しましょう
yy は ddに似ていますが、現在ある行を削除しないで
バッファに記憶させます。複数行を記憶するには、9yyなどのように
数字を付けます。
バッファに退避させた内容は、目的とする位置にカーソルを移動させ、
キーを押すと、そのカーソルの下の行に新しく行が作られて、
そこに呼び出され書き込まれます。
結局、これは行単位で複写をすることになります。
ddで消された行を
キーで呼び戻すと、行単位で移動を行なったことになります。
なお、カーソルの1つ上の行にバッファの内容を呼び戻すには、
の替わりに大文字の
キーを使います。
Noriyo Kanayama