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4.8 行単位での複写と移動(「コマンド・モード」)

dd は不要な行を消すだけの目的で使えますが、他にも用途があります。 そのためには、「バッファ」という考え方を知る必要があります。 ddで消された行は画面からは見えなくなりますが、完全に失われたわけでは ありません。「バッファ」と呼ばれる場所に一時的に保存されています。 バッファを扱うコマンドで、よく使用されるものを紹介しましょう

yyddに似ていますが、現在ある行を削除しないで バッファに記憶させます。複数行を記憶するには、9yyなどのように 数字を付けます。

バッファに退避させた内容は、目的とする位置にカーソルを移動させ、 キーを押すと、そのカーソルの下の行に新しく行が作られて、 そこに呼び出され書き込まれます。 結局、これは行単位で複写をすることになります。

ddで消された行を キーで呼び戻すと、行単位で移動を行なったことになります。

なお、カーソルの1つ上の行にバッファの内容を呼び戻すには、 の替わりに大文字の キーを使います。



Noriyo Kanayama