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5.1 システム管理者としてコマンドを使う際の注意

システム管理者は、一般ユーザのためにファイル・システム全体を 管理し、また、ユーザのホーム・ディレクトリを作成して必要な環境を整えます。 システム管理者は、そのためにほとんどの場合 root の権限でファイルを扱います。 root の権限でファイルを扱うコマンドの効果は一般ユーザとして同じコマンドを 使う場合に比べ、非常に大きくいわば安全装置が働かない場合が多いです。 システム管理者は、大きな責任を持っています。コマンドを実行する際には、慎重に 振る舞わなければいけません。また、一度のコマンドの実行で多数のファイルを 扱うことができるからという理由で、ワイルド・カードを使うことは、誤操作の 結果が重大で、取り返しのきかないことになることがあります。 面倒でも、一つ一つのファイルを指定して、コマンドを実行するべき ものです。



Noriyo Kanayama