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@ IN SOA hoku1.wakhok.ac.jp. bind-admin.wakhok.ac.jp. (
1997072601 ; Serial
10800 ; Refresh
3600 ; Retry
604800 ; Expire
86400 ) ; Minimum
IN NS hoku1.wakhok.ac.jp.
IN NS hoku6.wakhok.ac.jp.
IN MX 0 hoku1.wakhok.ac.jp.
localhost IN A 127.0.0.1
hoku1 IN A 202.11.100.1
hoku2 IN A 202.11.100.11
hoku3 IN A 202.11.100.12
hoku4 IN A 202.11.100.13
hoku6 IN A 202.11.100.3
hoku7 IN A 202.11.100.14
データファイルは「標準リソース・レコード・フォーマット」と呼ぶ形式で記述
されている。
各「リソース・レコード(RR)」は次の5つのフィールドからなる。
名前 |
. @ * ドメイン名 空白 |
TTL |
数値 空白 |
クラス |
SOA NS A PTR MXなと |
タイプごとの情報 |
|
- 例の1行目〜6行目は1つのレコードで()を使って複数行をまとめている。
先頭の「@」はカレントオリジンでこの場合はブートファイルで指定された
wakhok.ac.jp. になる。
- TTL(Time To Live)はデータの有効時間(秒)で省略されているのでデフォルトになる。
SOA(Start Of Authority)は権限のあるゾーンの情報を記述するレコード
であること示す。
- 以下が第5フィールドでプライマリ・ネームサーバーのホスト名、
管理者のメールアドレス(bind-admin@wakhok.ac.jp)、
"Serial"numberと続く。この番号はデータ更新時に増加させないと更新情報が
セカンダリ・ネームサーバーに伝わらない。「1995年7月26日の1回目」という
風に書くと便利である。
- 次からはセカンダリ・ネームサーバーを制御する時間(秒)
のパラメータ群で、ゾーン情報の更新時間、更新に失敗したときのリトライ時間、
更新されたゾーン情報の権限が無効になるまでの最大時間、最後がゾーンの各RRの
最小のTTLのデフォルト秒である。
この例だとそれぞれ3時間(10800÷3600)、1時間、1週間、1日になっている。
- 10、11行目はNS(Name Server)レコードで、プライマリ・ネームサーバー、
セカンダリ・ネームサーバーのホスト名を指定する。第1フィールドが「空白」
なので前のレコードの名前フィールドと同じになる。
(1文字以上の空白またはタブを忘れない事!)
- 12行目はMX(Mail Exchanger)レコードでメールの配送先を指定する。
第5フィールドの数字で複数の配送先があるときの優先順を指定する。
- 13行目以降はA(Address)フィールドでホストのIP addressを定義する。
ホスト名の最後に「.」を付けない場合はカレントオリジン(wakhok.ac.jp.)が
補完される。
Noriyo Kanayama