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2.1 TCP/IPとは

TCP/IPは、UNIXワークステーションの世界でもっとも広く用いられている ネットワーク・プロトコルです。 ネットワーク・プロトコルは、たとえ異なったOSの走る異なったマシン同士でも、 相互に情報の交換が出来るように、共通の通信手順を定めたものです。

実は、TCP/IPは、一種類のプロトコルではなく、Internet Protocol (IP)を中心 とした、プロトコルのファミリーからなっています。そのほかのメンバーは、 Transmission Control Protocol (TCP) , User Datagram Protocol (UDP), Address Resolution Protocol (ARP) , Reverse Address Resolution Protocol (RARP) , Internet Control Message Protocol (ICMP) です。

TCP/IPは、もともとアメリカの国防省を中心とした政府機関 DARPA(Defence Advanced Research Project Agency ) で開発が始まりました。この DARPANET は その後、ARPANET(Advanced Research Project Agency NET)へと発展し、現在の Internet の元となりました。ARPA で開発されたこのプロトコルを簡単にIP (Internet Protocol)と呼んでいます。

Internet は、最近我が国でも商業利用が開始され、現在急速に発展しつつありますが、 米国では既に社会的基盤として定着しています。また、パソコンの OS でも、TCP/IP は基本のプロトコルとしてサポートされるようになっています。

internet は、複数の LAN 又は WAN の集ったものを指し、Internet は、固有名詞です。



Noriyo Kanayama