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6.3.1 sendmail.cf generator - CF

CF は、sendmail R5 や sendmail R8 の sendmail.cf を自動的に生成してくれる ツールで、WIDE project の一環として開発保守がされています。 従って、sendmail R8 に移行していないサイトでも、CF を用いて 新たに sendmail.cf を作るだけでメール環境を構築する事が出来ます。 また、CF 自身は、シェル・スクリプトと perl (又は sed) で書かれているために、 ほとんどのマシンで利用することが出来る点も大きな特徴です。 しかし、sendmail.cf を直に書かなくても良いとは言え、CF のすべての機能を 説明する事は困難ですし、また多くの場合そうした複雑なメール環境を構築する こともないと思われますので、必要な部分のみを以下のケースに対して例示する ことにします。

CF を解凍すると、CF-3.7Wpre6/ の下に以下のようなディレクトリが生成されます。

ChangeLog                 Samples/                  Copyright
Standards/                Makefile                  Tools/
Master/                   VERSION                   support/
contrib/                  doc/                      README
README.jpn

CF を使う準備として、CF-3.7Wpre6 の下で、 make cleantools, make tools, make samples を実行します。これで、 CF が使えるようになります(perl を使えば処理時間が早くなります。 本学の環境では、/usr/bin にパスが通っている事を確認して下さい。 忘れていた場合でも、Makefile の PERL=perl を PERL=/usr/bin/perl に変更すれば良いでしょう。 また、make が実行されない場合、make にパスを通さなければいけません。 Bourne shell または korn shell の場合には、PATH=$PATH:/usr/ccs/bin; export PATH を実行してください)。

README.jpn に簡単な説明が、doc/ に詳しい説明があり、通常は、 Standards/ にあるサンプルファイルをカレントディレクトリにコピーして 編集後 make をかければ、cf が生成されます。nmtc.def が、sendmail.mx R5 (マルチトークン拡張なし)用、sendmail-v8.def が sendmail.mx R8 用のサンプルです。更に、SPAM 対策用が smtpcheck-v8.def です。これらの sample file を CF-3.7Wpre6/ の下にコピーし、必要な箇所のみを編集し、 make xxxx.cf を実行すればよいでしょう。 def ファイルの多くの項目は、先頭に # が一つだけついているものは、デフォルト 設定もしくは自動設定の項目で、先頭に ## が2つついているものは、 オプション設定もしくはまったく必要がない設定です。



Noriyo Kanayama