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6.3 メール環境の設計

先に述べたように、sendmail.cf を作成する前に自分のサイトのメール環境の 設計をしなければなりません。非常に大きなサイトでは、全てのユーザーの管理を 行わず各部門に管理を任せている場合もあります。このような場合は、むしろメール 環境の設計は簡単で、内部再配送もせずに済ませても良いくらいです。 しかし、多くの場合 ユーザー管理は集中して行っており、複数のマシンが存在していることでしょう。 そのような場合、自サイトのすべてのマシンへメールが配送されるのは好ましく ありません。 何故ならば、それらすべてのマシンのメール環境を管理しなければならなく なるからです。従って、メールをスプールするマシンは極力少なくしなけれ ばなりません。よって、本節では、2つの場合について考察することにします。 一つは、すべてのマシンが DNS によって管理されており、 更に複数のメールスプールを設定する場合です。 今一つは、DNS に管理されていないが NIS 配下のマシンがある場合であす。 いずれの場合においても、メールは、ドメイン名宛に届くもの とし、内部で再配送を行うものとします (内部再配送を行う方が、ネットワーク変更の際に混乱が少ない)。

また、本節では考慮しませんが、非常に多くのマシンを有し、それらのマシン間では メールのやり取りを行わせたくない場合もあります。こうした場合、メール・スプール ホスト間でのやり取りに限定する必要がありますが、通常こうした場合は、それらの マシン宛のメイルからマシン名を剥ぎ取り、スプールホスト名に書き換えるか、 全てのアドレスを剥ぎ取る必要 があります。CF では、こうした場合にも簡単に対応ができるようになっており、 以下のケーススタディをマスターしたならば対応は簡単でしょう。



 

Noriyo Kanayama