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6.3.4 Other Setting

バージョン番号

sendmail のアップデートを頻繁に行えないような場合、セキュリティホール が生じる場合があります。その場合、クラッカーは sendmail のバージョン番号 を頼りに探しにくるので、バージョン番号を秘匿しておいた方が良いでしょう。

FORMAT_RECEIVED

メイルのヘッダにつく Received 行の表示を選択します。
FORMAT_RECEIVED=Simple/Nofrom|Novers|Ident|Proto|Fold|Multi|Dest
Simple
簡素なヘッダ
Nofrom
"from 発信ホスト" をつけない
Novers
バージョン番号をつけない
Ident
ユーザー認証情報をつける(R8 のみ)
ユーザー認証情報は、ユーザー名@ホスト名、IP アドレス
Proto
SMTP, UUCP などのプロトコル情報をつける
Fold
"id メッセージID" の直前で改行する
Multi
出来るだけ改行して見易くする
Dest
"for 受取人アドレス" 情報をつける
FORMAT_RECEIVED=Novers-Ident-Fold-Multi-Dest

SMTP_LOGIN_MESSAGE, SMTP_GREETING_MSG

サーバ接続時のメッセージ。デフォルトは、
 '$j Sendmail $v/%CF_VER_MACRO_CHAR% ready at $b'
$j
オフィシャル名
$v
sendmail のバージョン番号
%CF_VER_MACRO_CHAR%
CF のバージョン文字列
$b
時間
従って、バージョン番号などを表示したくない場合には、次のようにします。
 '$j Sendmail R8/%CF_VER_MACRO_CHAR% ready at $b'

メイルの大きさ

配送・転送するメイルの大きさについて、デフォルトでは制限を加えていません。 これらに制限を設けたい場合に利用します。 ファイルの添付をした場合、非常に大きなファイルになる場合が多くなります。 従来は、 そうした場合、split などのコマンドで陽にメイルを分割していました。 しかし、パソコンの 普及と共にそうした配慮のないユーザーも増えているので、制限をなくす方が 一般的になりつつあります。

LOCAL_MAILER_MAXSIZE
ローカルメーラの配送可能な最大の大きさ
デフォルトは未定義
PROG_MAILER_MAXSIZE
プログラムメーラで配送可能な最大の大きさ
デフォルトは未定義
SMTP_MAILER_MAXSIZE
SMTP メーラで配送可能な最大の大きさ
デフォルトは未定義
ESMTP_MAILER_MAXSIZE
ESMTP メーラで配送可能な最大の大きさ
デフォルトは未定義

強制書き換え

あるホストに対する アドレスを強制的な書き換え。

ADDRESS_ALIAS_FILE

一般にアドレスを強制的に書き換えるためのルールを記述しておく事が出来、 そのファイル名を指定します。
# [alias]
# hostname alias file (set path of alias file)
ADDRESS_ALIAS_FILE=summer.alias
書き換え規則は、完全一致、ドメイン部の書き換え、ホスト部の削除などがあります が、ここでは完全一致のみを取り上げます (詳しくは CF のマニュアルを参照して下さい)。
B hoge1 lxa1
B hoge2 lxa1
B hoge3 lxa2
B hoge4 lxa2
この書き換えによって、user1@hoge1 は必ず user1@lxa1 に書き換えられます。



Noriyo Kanayama